トルコ経済ニュース(外国人のトルコにおける不動産所有状況と、6月のドル安状況について)
今日(25日)は、マクロ経済関係ニュースは少なかったのですが、先日は紹介できなかった住宅販売に関連する記事として、トルコで不動産を購入している外国人に関する記事と、目―県と関係の記事としてリラ高(ドル安)に関する記事を紹介します。 今日のBIST-100も、大雑把に言えば、昨日とは逆に「右肩下がり」となりました。 寄付きは昨日終値から約100ポイント高い、84,200ポイント水準で、そこから午前11時過ぎまでは上昇し今日の最高値に達しました。そこからは大雑把に右肩下がりとなりました。より正確には、午後3時頃に今日の最安値に達し、その後はほぼ横ばいとなりました。結局、終値は昨日終値から1.03%、約860ポイン下落して、83,000ポイント台前半で今日の取引を終了しました。 励みにしていますので、クリックをよろしくお願いします。にほんブログ村 今日最初に紹介するのは、上でも少し紹介しましたが、トルコで不動産を購入している外国人についての記事で、今日(25日)付けのAA(アナトリア通信)の記事です。 見出しは「13万7,000人の外国人がトルコで住宅を購入した」です。 トルコで不動産に投資をしている外国人の数は13万6,967人に達しました。 不動産登記地籍調査総局の発表によれば、トルコで不動産を所有している外国人の筆頭はイギリス人とロシア人でした。3万6,478人のイギリス人と1万3,590人のロシア人がトルコで不動産を所有しています。さらに、1万3,192人のドイツ人、8,272人のノルウェー人、5,945人のアイルランド人、5,543人のデンマーク人、5,538人のオランダ人、4,803人のイラク人、4,672人のベルギー人及び4,039人のクウェート人がトルコで不動産を購入しました。(管理者注:統計はストック(ある瞬間の所有者数)だと思いますが、ドイツ人、シリア人、イラン人などが少ないことに違和感を覚えます。あくまで「名義人」の問題かもしれません(配偶者などがトルコ人で、その名義で購入していれば表に出ません)が、、、、、) 不動産を購入したい外国人は、アンタリヤ県を最も選好しました。アンタリヤ県では5万6,600件の外国人所有の不動産があります。外国人の2番目のお気に入りのムーラ県では、2万2,892人外国人が不動産を所有しています。アイドゥン県では、2万347人、イスタンブル県では1万9,217人、メルスィン県では4,045人、イズミル県では3,578人の外国人が不動産を購入しました。ブルサ県、ヤロヴァ県、アンカラ県及びサカリヤ県も、外国人が関心を示した県でした。 イギリスに本社がある国際不動産会社であるSpot Blue社のトルコ不動産専門家である部長は、AA記者に対して、トルコ不動産に対する外国人による投資を分析しました。 同部長は、イギリスと北ヨーロッパの人々が、母国では見られない気候条件と生活費がより安いとの理由から、トルコで夏の別荘を購入していると指摘しています。 外国人はエーゲ海及び地中海沿岸地方を選好していると述べた同部長は、「異なった国の人々はそれぞれ決まった地域を選好している。例えば、アルトゥンクム、スィデ、カルカン及びフェティエ(注:エーゲ海南岸から地中海西岸)はイギリス人が選好しているのに対して、ドイツ人とスカンディナビア半島の人々はアランヤとベレッキ(注:アンタリヤ県)を選好している。ボドゥルム周辺は様々な国の人々が、しかし、最近では金持ちのロシア人が大量に購入している。」との分析を行いました。 また、同部長は、外国人は自分たちが使わない間は、支出を補うために賃貸していることも指摘しました。 賃貸収入を得ることを主目的とする外国人投資家は、新築の住宅を購入するためにイスタンブル県のバフチェシェヒール、ベイリキデュズ、ハルカル及びエセンユルト地域(注:ヨーロッパ側の西の地域)を選好していると指摘した同部長は、これらの地域ではサウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)及びバハレーンといった中東の国からの投資家が多くなっていると指摘しました。 なお、2014年11月15日(16日)と12月4日(5日)にお知らせしましたが、私のブログの海賊版(コピー・ブログ)が複数存在しています。「楽天」と「ライブドア」の「トルコとイスタンブール、ちょっと投資」が正規版ですので、こちらへのアクセスを是非ともお願いします。 次に紹介するのは、ドル安(リラ高)にに関するもので、これも今日付けのAAの記事です。一部分だけ紹介します。 見出しは「ドルは6月の最安値に達した」です。 海外でのギリシャに関する楽観論と国内では連立政権が成立するとの期待による肯定的な雰囲気の影響で、ドル/リラ(TL)相場は1ドル=2.6529TLとなり、6月の最安値(ドル安・リラ高)水準に達しました。 ドル/TL相場は、6月7日の総選挙で単独で政権を作ることができる過半数を得られなかった影響で1ドル=2.8097TLとなり、対リラで史上最高値(ドル高・リラ安)を記録しました。 一定期間、1ドル=2.70~2.75TLのボックス圏で推移したドル/TL相場は、過去2週間で、国内では連立政権成立する可能性に関するニュースが流れ、また、海外ではアメリカとヨーロッパのマクロ経済統計の影響から、低下傾向が継続しています。 1ドル=2.68TLで取引が始まったドル/TL相場は、ギリシャに関するユーロ圏財務相会議から良いニュースが来るとの期待と国内では政治的緊張状態の緩和の影響により、1ドル=2.6529TLとなり、6月の最もドル安水準に低下しました。 いつもどおり最後は市況です。 今日は世界の主な株式市場は、ほとんど下落したようですが、取引所イスタンブルは、再び下落に転じました。 今日のBIST-100も、大雑把に言えば、昨日とは逆に「右肩下がり」となりました。寄付きは昨日終値から約100ポイント高い、84,200ポイント水準で、そこから午前11時過ぎまでは上昇し今日の最高値(84,529.25ポイント)に達しました。そこからは大雑把に右肩下がりとなりました。より正確には、午後3時頃に今日の最安値(83,240.88ポイント)に達し、その後はほぼ横ばいとなりました。結局、終値は昨日終値から1.03%、約860ポイン下落して、83,000ポイント台前半の、83,277ポイントで今日の取引を終了しました。 今日、この時間帯の為替は、上記で紹介した記事のように、リラ高となっています(日本時間6月26日午前3時30分頃)。 ユーロは0.56%リラ高の、 1ユーロ=2.9847リラ、 ドルは0.62%リラ高の、 1ドル=2.6610リラ、となっています。 トルコリラ等の外債投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。社債投資まとめ いろいろな投資情報に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。株初心者向けIPO初値予想 今日はトルコで最もポピュラーな飲み物であるお茶(チャイ)を紹介します。