2599826 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

一夢庵別館

一夢庵別館

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

K.Mark

K.Mark

Rakuten Card

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

背番号のないエース0829@ あだち充 「タッチ名言集 ~ 西村勇 ~ 」に、上記…
背番号のないエース0829@ カトリック 「聖バレンタインデー」に上記の内容につ…
はうリング@ 困ったものです。 はじめまして。 いつも、興味深く拝見さ…
pintu7923@ こんにちは。  掲載が停止したときには、今回の事態の…

Freepage List

Headline News

2011.05.09
XML
カテゴリ:民俗学
一夢庵 怪しい話 第4シリーズ 第100話 「交通事故犯罪」

 現在でも交通事故による死亡者がゼロになったというわけではなく、安全対策が進んだが故に、死亡事故に繋がる事故の事例は下手なアクション映画よりも過激なクラッシュシとなることが珍しく無くなっています。

 その為か、乗っていた人が全員助かるか、全員死ぬか重体という両極端に分かれてきているような気もするのですが、学校に登校している児童の列に居眠り、脇見運転、飲酒運転などなどで自動車がブレーキも踏まずに突っ込んで複数名が死亡するといった事故の場合でも、自動車の運転手が死刑になった事例は今のところ無く、理不尽で一方的な犯罪行為で突然、肉親を奪われる悲劇は後を絶ちません。

 ちなみに、歩行者が交通事故の犠牲となった場合、車に引きずられたりはねとばされてズボンや着衣などが脱げてしまうことがままあるのですが、車にはねとばされた場合、どこにどのようにぶつかるかで明暗が分かれる事が知られています。

 運が悪いと、着衣にこれといった乱れはなくても、脳味噌だけが飛び出してしまう”脳脱”が生じることがあり、この場合、頭蓋骨が割れて顔が少ししぼんでいるように見える他に外傷らしい外傷が無いこともあるようです。

 人の脳味噌の重さは、個人差が大きいのですが、アバウトに体重比で10%程度の重さになるとして話を進めると、仮に体のどこに車がぶつかったとしても、最低でも1~2メートル程度の高さから加速を付けて頭部が地面にむかって落下することになりますし、一番最初にバンパーなどの比較的ソフトな構造材にぶつかって骨折や裂傷などを免れたとしても、そこが支点になって回転が始まり、車のフロント部分に腰がぶつかった場合は、概ねそのまま頭部がボンネットに打ち付けられることになります。

 映画のスタントなどでは、意図的に車のボンネット部分に飛び上がることで腰部への追突(と衝撃)をかわし、そのまま回転受け身をしながらボンネットから上手に落ちていったりする芸があるのですが、実際の事故でも、フロント部分に腰がぶつかった後、ボンネットに打ち付けられたものの、体が上手に回転したことで衝撃がうまく緩和され、路上への落下も運良く足から落ちて頭を地面に打ち付けることがなければ、ほぼ無傷で済む事例もあるそうです。

 逆に言えば、仮にベテランのスタントマンであっても、運悪くボンネット部分から落ちるときに頭から落ちて、そのままアスファルトの固い路上と直接衝突するとなると、素人と同じように何ができるわけでもなく、直接路面とぶつかったヶ所はもちろん、その反作用で衝撃波が集中する真反対側の頭蓋骨にも脳味噌が激突し、その両極を何度か往復している内に広い範囲で崩壊が進み、固い頭蓋骨も破壊されてしまい、比較的弱い接合部などが外れるというよりもちぎれて体外に脳味噌が飛び出す”脳脱”の状他になることがあるわけです。

 時には、そうやって飛び出した脳味噌が10メートルを越えて離れた場所から発見されることもあるだけに、車のどこにどういう風にぶつかるかで明暗が分かれ、ほとんど無傷の場合と脳脱を起こして即死する場合の差は紙一重というか”運”としか言いようが無いところがあります。

 整理しておくと、普通乗用車などボンネット部分に一定の広さがある車種の場合、歩行者などをはねてしまうと、被害者はボンネットの上に乗り上げる(というか掬い上げられる)形になり、そこで慌てて急ブレーキを踏むと、その反動でボンネットから地面へと被害者が落下してしまい、その際、頭から舗装された路面に墜落すると頭部挫傷や時には脳脱を起こして死ぬ可能性が高く、ボンネットから落とさないようにゆっくりとブレーキを踏めば助かる確率が高いということです。

 意外なことに、自動車をぶつけられた衝撃で内臓破裂や骨折が生じることはあっても、頭を路面や壁面などで打った場合に比べれば、死亡する確率は低いだけに、偶然を含めて瞬間的に頭をガードできるかどうかで生き死にが分かれかねないということでもあります。

 もちろん、内臓破裂が発生して腹腔内がぐちゃぐちゃになってしまえば死亡する確率は高いのですが、それでも頭を強打した場合よりはまだ助かる確率が高いだけに、咄嗟の選択が究極の選択になりかねないところがあるのかも知れません。

 なお、派手にはねとばされず、軽く接触してこけた程度でも安心は禁物で、車や地面に頭をぶつけた場合はもちろん、仮に接触時の衝撃で尻餅を就いた程度でも、首を支点に頭部が激しくシェイクして脳に深刻なダメージが生じることがあり、特に高齢者の場合は事故直後はたいした障害が見られなくても、急速に老人性痴呆などが進行するケースがあることが知られています。

 後から後遺症が出るケースでは、その場では気が付かなくても、脳挫傷や脳出血などが生じているケースがあり、脳出血の中でも硬膜外出血や硬膜下出血の場合、頭を打ってから頭蓋骨の下に50cc程度の血液が溜まるまでに2~3時間程度かかることが多いようです。

 そうした場合、50ccの血液が溜まった頃には、脳がほろ酔い状態のようになってまともに動けなくなり、更に出血が進んで70~80ccくらいになると意識不明となり、その倍の150ccくらいになると死亡する確率が高くなりますが、だいたい7~8時間くらい経過していることが多いようですから、半日くらいは要注意と言えるのではないかと。

 脳挫傷の場合は、頭蓋骨の中の脳味噌が激しくシェイクされることで表面が挫滅した状態になるのですが、頭蓋骨の中に収まっている(内臓の一種である)脳本体に外傷が生じた場合も、脳が腫れ始め、なまじ頭蓋骨という容器が堅牢であるが故に、頭蓋骨が割れたり外れて圧力を逃がすよりも、密封容器と化すことで脳圧が高くなり、嘔吐したり昏睡状態に陥ったりするのですが、どういう手段であっても脳圧を下げることができれば命を拾うことができるようです。

 実際、南米のインカ文明などで、戦争時に棍棒で頭を強打されて脳挫傷などが生じて脳圧が上がった場合、頭蓋骨に四角い穴を開けて脳圧を下げる外科手術を受けていたことが、そうした手術痕のある頭蓋骨が出土したことから知られていて、そういった脳外科手術に該当する処置を受けた後、少なくとも数年は生きていたことを傷口の骨が示している事例が珍しく無かったりします。

 いずれにしても、どんなに軽くても、仮に外傷らしい外傷が無くても、あるいは、その場で本人に自覚症状が無く家族が異変に気が付かなくても、自転車を含む車と接触して転倒したり頭に衝撃を感じた場合は病院へ行って事情を話して検査を受けて半日くらいは警戒する必要があると私は思います ・・・ それで何もなければ笑い話にでもすればいいわけですし。

 意外な盲点となっていたのが、自転車の荷台などに乗せられている乳幼児が転倒した場合に頭部を強打するリスクで、この場合は、乳幼児の身長よりも高い場所から頭部から固いアスファルトやコンクリート素材の地面や壁面に加速をつけてぶつかるだけに、脳脱とまではいかなくても脳挫傷や脳出血が生じる可能性は高く、児童や幼児に自転車乗用ヘルメットの着用を法律で義務付けるようになったのは正論だと(私は)思います。

 もちろん、ヘルメットの着用は気休め程度の予防効果しか無く、転倒しないようにするのが王道なのでしょうが、ノーヘルで転倒し、とっさに手足を伸ばしてガードすることもできないまま固い地面で頭部を強打すると、スイカを固い地面に打ち付けたような音が聞こえることが知られていて、飛び降り自殺でもしばしばそうなりますが、外傷らしい外傷が無くても内部がぐじゃぐじゃになってしまうことがあるようです。

 最近は、自損事故や貰い事故の類だけでなく、無差別殺傷事件に巻き込まれた場合も、まずは自動車で無差別にはねとばしておいてからナイフなどで殺傷して回る事例が発生していますから、意図的にはねられる可能性が冗談事や絵空事では無くなっています。

 比較的有名なのは、1999/09/29に、自動車で山口県下関市のJR下関駅の東口の歩道を横断してガラスを破って駅構内に突入し、駅構内を暴走して7人をはねとばしてから車を降り、包丁を振り回しながら二階部分のプラットホームへと乱入し、列車を待っていたホームにいた乗客に襲いかかり、駅員に取り押さえられるまでに5人が死亡、10人が重軽傷という、下関暴走通り魔連続殺人事件として知られています。

 ちなみに、裁判における被告の主張によればですが、3-71”四面塔”の回などでも触れたことのある同年09/08に発生した、池袋の通り魔事件を模倣したそうですが、その際、刃物だけでは大量殺人ができない(ことに気が付いた)ので、車も利用したという主旨の発言をしていて、車を大量殺戮の凶器として意図的に利用する時代がこの頃から始まったと言えるのではないかと。

 なぜならば、裁判では”心神喪失のため無罪”となったものの、2004/11/18に大阪府茨木市で連続轢き逃げ事件が発生したときに、犯人は狭い道路を蛇行運転しながら意図的に5人の通行人をはねとばし、明らかに意図的に逃げる自転車を追いかけ回して自動車をぶつけており、被害者5名の内、2名死亡、3名が重軽傷を負っています。

 この事件では、犯人が全裸で車を運転していたことや、統合失調症で通院歴があったことから”心神喪失”という判決に繋がったようですが、そもそも、車を運転できた段階で心神喪失とは言い難いと私は思いますし、何をやっても心神喪失で無罪判決が出る可能性が高い病気を抱えている人には自動車の免許証を交付しないか、病院や医者に通報義務を負わせて、治療中は資格を失効ないし停止する措置を講じないと、文字通り”死に損”ではないかと。

 もっとも、素面の人物が2005/04/02に宮城県仙台市の商店街の中の歩行者天国で引き起こした、いわゆる”仙台アーケード街トラック暴走事件”のような事例もあり、歩行者天国を時速40~50キロで暴走して意図的に7人をはねとばし、3人が死亡、4名が負傷していますが、この事件に関しては、2005/12/25に模倣犯が出て仙台のアーケード街で暴走して7人が重軽傷を負った事件が発生しています。

 なお、この手の犯罪者達にとって神のような存在になってきているのが、2008/06/08に発生した秋葉原連続殺傷事件で、2tトラックで交差点に侵入し、横断中の通行人3名をはねた後、車から降りて警察官を含む居合わせた通行人をダガーナイフで刺突し、警察官を含めて死傷者は男性14人、女性3人に達し、この内の7名が当日中に死亡したことで知られています。

初出:一夢庵 怪しい話 第4シリーズ 第100話:(2011/05/03)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.05.09 00:23:45
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.