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数年前に、同じく俳優座劇場で観て以来の再演・再鑑賞です。
そして、やはり、昨年の蜷川版に比べてしまいますが、 配役はそれに比べればもちろんかなり地味です。 (すみませんm(_ _)m) 数年前の俳優座劇場公演に比べても、 さらに普段なじみのない俳優さんが配役。 何度見観ているストーリーですが、 今回気付いたのは、三号と十号の重要性です。 この二人をどの程度観客が共感できるかどうか。 昔は、この二人をはじめ最初有罪と言った人たち のほうが普通で共感できたのではないか。 でも今では偏見が先に鼻について、最初っから 共感できない。 特に今回は、最初から最後まで十号は、 極端な嫌われ者になっていた。 服装はだらしなく、風邪もひき鼻をすすり、 ふらふらと歩きまわり、がなりたてる。 今の時代では、三号と十号は観客がより共感でき、 身近で好意の持てるキャラクターにしてはどうか。 好人物なのに、自分の身の回りの者を 被告の少年に投影して思い込み、偏見を持って しまうという感じに。 ☆ 他に印象的なのは、役者さんの個性から二号が ひょうきんでユーモラスな感じに。 そして何より、最後、三号が無罪を言うまで、 苦悩の無言の時間が長かったこと。 沈黙が何分あっただろうか。 この無言で静止した時間に、三号と同じ想いが 観る者にも自然と伝わってきた。 ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆ 俳優座劇場プロデュースN0.82『十二人の怒れる男たち』 ◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆ 2010/1/8~2010/1/17 ◆ 作:レジナルド・ローズ 翻訳:酒井洋子 演出:西川信廣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 少年の運命を握る十二人。 今問われているのは少年ではなく、 彼ら自身なのかもしれない…… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出演(配役順) 陪審員一号 8~11日 高塚慎太郎/12~17日 大滝 寛 二号 荘司 肇 三号 三木敏彦 四号 立花一男 五号 井上倫宏 六号 岡田吉弘 七号 高橋克明 八号 松橋 登 九号 小山内一雄 十号 外山誠二 十一号 里村孝雄 十二号 松島正芳 ・守衛 8~12・14・16日 小林優太/13・15・17日 高塚慎太郎 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 原作戯曲本(廃版): 映画版: ■期間限定!全品ラッピング無料!【21%OFF!】十二人の怒れる男 (1957年度製作版) 【ベスト... 映画版・ぽすれんレンタル: 監督:シドニー・ルメット 出演者:ヘンリー・フォンダ、 リー・J・コッブ、 エド・ベグリー、 マーティン・バルサム、 E・G・マーシャル 収録時間:96分 レンタル開始日:2002-03-08 Story ヘンリー・フォンダが製作・出演、裁判での12人の陪審員たちの討論を丹念に描いた、映画史に輝く傑作ドラマ。殺人容疑の青年に対し、11人の陪審員が有罪と判定したが、1人の陪審員が異議を唱えたことから白熱の討論が始まり、緊張した時間が流れる。 (詳細はこちら) ☆ 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、【1日1クリック】投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.01.13 01:37:11
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