ブログを作る※無料・簡単アフィリ    ブログトップ | 楽天市場
411728 ランダム
俺式夢十夜 雪の悩み事 (趣味・ゲーム)楽天ブログ 【ケータイで見る】 【ログイン】
いつも寄り道人生

PR

カレンダー

キーワードサーチ

お気に入りブログ

冷蔵庫。New!タマ4070さん

一日一枚絵(2月… New!みはちろ~さん

【ねこ】なゆちゃ… ♪れいんさん

ファイナルファン…ぱに~にさん

ひとりでできるも…えとなちゃんさん

カテゴリ

バックナンバー

モバイル

>>ケータイに
このブログの
URLを送信!

 

見瑠人の独り言

<< 前へ次へ >>一覧コメントを書く

2010年02月12日 楽天プロフィール Add to Google XML

俺式夢十夜 雪の悩み事 連載小説を書いてみようv(42118)」
[ 俺式夢十夜 ]    

こんな夢を見た。

森の中に居た。
比較的に明るくて、恐怖も感じない、絵本のような穏やかで、豊かな森だった。森は突然開けて、丸い小さな広場があって、その中心に切り株がひとつ、ぽつんとあって、そこに、頭の先から、つま先まで真っ白な男が、非常に深刻な顔をして座り込んでいた。
彼は少しのっぺりした顔立ちで、背は高すぎて、それでいて、手足が細いので、全体的に「細長い人」という印象だ。髪の毛、肌が白く、着ている服は真っ白のロープだから、とにかく真っ白で、森の中に浮いている。

「どうしたものか…」

彼はそう呟いて、私をさらっと一瞥すると、次は、大げさにため息をついて見せた。
どうにも、その態度から、私に相談にのって欲しいような素振りだ。それでも、私が微動だにせず、眺めていると、再び彼は、私の方をちらりとみて、「ああ、困った」とはっきりと言葉に出し始めた。仕方がないので、声をかけてみる。すると、「君には到底解決できない問題だ」と言われ、心底気分を害すはめになった。
私が帰ろうとすると、彼は慌ててひきとめてきた。
どうやら、ツンデレしているらしい。

彼の隣に座りこむと、彼は毅然とした態度で立ち上がり、空を仰いだ。森の青さに比べて、見上げた空は、今から雪でも降るかのように、灰色垂れこめていて、実に重々しい。

「子供の頃は愛されていたのに、それが大人になると突然嫌われるんだ、どうしてかね」

突然の言葉に何を言っているのかわからない私は、さらに不機嫌になった。
それを察してか、白い男はまた慌てた。

「ええと…なんだ…みんな子供の頃は私のことを好きでいてくれるんだよ」
そういうと、白い男は小さく体を折りたたんで私の貌を覗き込むようにした。
「それがどうだ、大人になったら、突然、私のことを嫌いになるんだよ」
男は折りたたんでいた膝と伸びあがると、空を仰いだ。

ははん、こいつ、「雪」だな。と私は思った。
彼は自分の正体を名乗っていないから、言っていることが一見して謎かけのようになっているが、私はこういう類の夢をすでに見たことがあったので、すぐにわかった。が、夢で見たことがある、という事実まで思い出してもなお、これ自体が夢であるというところまでは頭が回らない。
雪の化身は、本気で悩んでいるようだ。
確かに。相手が子供の時は、凄く喜んでくれるのに、そが大人になった瞬間、非常に煙たがられると、こっちは非常に困惑してしまう。考えると、とても辛いだろうが、実際に、その立場に至ると、きっと、もっと傷つくだろう。まして、この雪の化身、態度から見ていると非常に高飛車で、プライドが高い人格を持っているようで、そんな人物ないし、モノがその立場であるとすれば、したたかに傷つきそうだ。
私は、毛糸の手袋からしみてくる、雪の溶けた冷水に指を冷たくしていたのを思い出した。

「子供の頃、雪に降られて困ることはないが、大人になったら生活するに困ることがある」

そういうと、雪の化身は、ああ、と眉毛をあげた。

子供の頃、雪に降られて困ることはなかった。
雪はただ、普段より特別な遊び道具になったし、子供の生活なんか、全部大人に依存しているから、雪が邪魔になることはない。登校の時に邪魔になったとしても、なんの苦にもならない。でも、大人はどうだろう。雪が降った日には、会社に遅刻する、路面が凍って歩けない…大人の立場で雪を見た時、思いつくのは、嫌なことばかり。ひとつも面白いことなど思い浮かばない。
「ねぇ、アンタ、大人にも好かれたいの?」
「それとも、大人になると突然嫌われることにびっくりしているの?」
どちらだとも、雪の化身にとっては、嫌なことなんだろう。雪の化身は、ますます頭を抱えた。

「どっちとも…どちらもだ、私は人気者でいたい」

本音はココに出た。
つまり、誰からも好かれていたいようだ。それは出来ない相談だ、と私が言うと、雪の化身は私にすがるような目つきになった。

「君は!君は、僕のこと、嫌いかいっ」
その言葉がいい終わるか終らないか、語尾にかぶせるようにして「嫌いだ」というと、雪の化身はのけぞって、大地にふらふらと倒れた。
「寒いのも嫌だし、冷たいのも嫌いだし」
私は寒冷アレルギーなので、身体にダメージが如実に現れる。

雪の化身は、仰向けになったまま、自分が降ってくるような灰色の空を見上げて、はらはらと涙を流した。その涙の粒は、ひとつひとつ違う形をした雪の結晶だ。少し可哀そうだ。

「嫌、純粋な子供に好かれるから、君は真っ白なんじゃないのか?」
フォローを入れると、雪の化身は待ってました、という感じで反応した。
「ほら、だから、大人が多い都会の雪は、アスファルト色に汚れるだろう?」
さらにフォローを入れると、雪の化身は、悩みも何も、誇りを取り戻したのか、非常に嬉しそうにして、立ち上がった。




関東には、雪が降り続いているらしい。



最終更新日  2010年02月12日 18時13分44秒
コメント(0) | コメントを書く

[俺式夢十夜]カテゴリの最新記事





■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
・メッセージ本文は全角で800文字までです。
・書き込みに際しては楽天ブログ規約の禁止事項や免責事項をご確認ください
・ページの設定によっては、プルダウンで「顔選択」を行っても、アイコンが表示されません。ご了承ください。


<< 前へ次へ >>一覧コメントを書く一番上に戻る


Powered By 楽天ブログは国内最大級の無料ブログサービスです。楽天・Infoseekと連動した豊富なコンテンツや簡単アフィリエイト機能、フォトアルバムも使えます。デザインも豊富・簡単カスタマイズが可能!

Copyright (c) 1997-2012 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.