いわぴいのドラマ日記

　お互いに誰が犯人で誰が最終目的者なのかわかっている二人のやり取りが無性に切なかったですね。直人の謝罪とシラを切る成瀬の心情が画面を伝わって心の奥深いところに突き刺さってくるような印象を感じました。
　
　成瀬の心情はそのまま直人の父親の心にも響いていたのかもしれませんね。あの謝罪は今までのような体裁を取り繕うものではなく、心の底から詫びているものだったと思います。二人の息子の前では見せない父親の姿を見た気がしました。

　そんな心の動きとは裏腹に事件は次々と明らかにされたくない・したくない事実を表面化させていくことになります。自分の愛した人を守るためにあえて殺人犯の汚名を着せられることを選ぼうとした葛西、そして一度は自分の身を守ろうとしながら葛西の気持ちを感じ取ることで葛西を守る決心をした麻里、そしておそらく直人自身が一番目にしたくなかったであろう兄・典良の容疑を確固たる物とする数葉の写真。またもやシナリオどおりにことが運んでいき、しかもそのひとつひとつについて成瀬の手が下されていないのが不気味すぎるほど不気味です。「雨野真実」の思うがままにされていく彼らのどうしようもない気持ちが痛いほど伝わってきてしまいました。

　しおりの心情も複雑ですよね。自分の愛した人が復讐のためにすべてを操っていることがわかってしまったわけですから・・・。「あなたはもっと愛されるべき人」と教会で成瀬に訴えかけながら、彼がそれを受け入れないこともわかりきっているせつなさ・・・。恋のつらさと復讐をとめられない辛さ、すべてがない混ぜになってすがるように彼女は直人に協力しているのかもしれませんね。その透視が今回は直人にとって最大のダメージとなってしまったわけですが・・・。

　そんな復讐劇もついに来週で最期を迎えることになります。成瀬の最終目的はどこにあるのか、そして直人や仲間たちは最後はそれをとめることが出来るのか？ドキドキしながら最終シーンを迎えることになりそうですね。

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