6.スズメ

スズメ

1.プロフィール2.恩知らずな子スズメ3.うちの子のえさを取るな4.スズメの写真特集

をご紹介します。

1.プロフィール

スズメ成鳥

成鳥 2006年6月　

ハタオリドリ科　全長14cm　ユーラシア大陸の住宅地や農耕地などに分布　観察期間は通年

えさ　草の種、木の実、虫など

繁殖　2～9月。オスメスともに草の茎などで巣作りする。産卵数は4～8個。オスメスともに抱卵し、

　　　約14日で孵化する。オスメスともに虫をヒナに与える。孵化から約14日で巣立つ。

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「捨てられた卵の殻の外側」 P1250361(V.2013_07_02__07_47_50).jpg

「同内側」2013年6月

鳴き声　チュンチュン、チピン、チヨなど

2.恩知らずな子スズメ

2003年、車で近所の道路を走っていると、道のど真ん中にスズメがいるのが見えました。

飛んで逃げる姿が見えなかったので、運転していた家族が車を止め、

私が外に出ました。すると、前輪の30cmほど先にスズメが1羽いました。

どうやら、ぎりぎりセーフだったようです。ほっとしたのですが、なぜかこのスズメ、

私のほうを振り返ると、ジロッとにらみつけました。よく見ると、

くちばしの付け根に白いヒナのしるしがついています。巣立ったばかりの子スズメのようです。

とりあえず、よけてくれないと車で引いてしまうので、はいはいはいと掛け声をかけながら、

手をひらひらさせて追い立てました。すると、子スズメは、もう一度私をにらみ、

面倒くさそうにドッタ、ドッタ、ドッタと3回跳ねると止まってしまいました。

本人はよけたつもりなのでしょうが、スズメの3歩はほんの10cm足らず。よけたうちに入りません。

仕方なく、またはいはいはいと声をかけながら、手をひらひらさせて

道の端のほうへと追い立てていきました。子スズメはまたジロッと私をにらみ、

もう、とでも言いたげに首を振り、面倒くさそうにドッタ、ドッタ、ドッタと跳ねていきます。

今度はずっとその後ろをついていきましたが、10回ほど跳ねると、

いくら手をひらひらさせても動かなくなってしまいました。そして、

くるりとこちらを振り返ると、またジロッと私をにらみ、ふんっ、と

こちらに背を向けてじっとしています。もうこれ以上動けないもんと、

怒ってしまったようです。ここまでよけたらなんとか引かれずにすむかなと、

こちらもしぶしぶあきらめて車に戻りました。すると、すぐそばの家の屋根から

1羽のスズメが舞い降りてきて、子スズメの頭をキックしてすぐそばに降り立ちました。

どうやら、お母さんに叱られたようです。もちろん、命の恩人にそんな態度を

とるもんじゃないというのではなく、あれは恐ろしい生き物だからさっさと逃げないと

ダメでしょということです。しかし、私たちの車でなかったら、

完全に引かれて死んでいたでしょうから、そこは認めて少しは感謝してもいいと

思うのですが。お宿に案内してつづらをよこせとまでは言いませんから。

3.うちの子のえさを取るな

2005年、庭の暖地サクランボに小さなイモムシがいました。退治しようと

箸でつまんだとたん、チュンチュンチュンチュンとすぐ近くでスズメが口々に

鳴きたてる声が聞こえました。少なくとも3～4羽はいたようです。見られているとは

思わなかったのでびっくりしましたが、とりあえず、ビニール袋にポトンと

イモムシを入れました。そのとたんにシーンと静かになりました。偶然かと思い、

もう1匹つまむと、チュンチュンチュン、ポトン、シーン。確かに、このイモムシ、

一口サイズでつるんとしており、毒もなさそうで子スズメにやるのにちょうどよさそうです。

うちの子のえさを取るなと言うのも無理はありません。それからずっと、

イモムシ退治は彼らに任せ、私はたまに毒毛虫を退治しています。

昔から叱られるのは嫌いなもんで…。

4.スズメの写真特集