カテゴリ:俳句
2 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ 林田紀音夫 3 戦後の空へ青蔦死木の丈に充つ 原子公平 4 梅咲いて庭中に青鮫が来ている 金子兜太 5 広島や卵食ふ時口ひらく 西東三鬼 5 少年来る無心に充分に刺すために 阿部完市 5 暗闇の目玉濡らさず泳ぐなり 鈴木六林男 8 人体冷えて東北白い花盛り 金子兜太 9 銀行員等朝より蛍光す烏賊のごとく 金子兜太 9 怒らぬから青野でしめる友の首 島津亮 11 栃木にいろいろ雨のたましもいたり 阿部完市 11 ロシア映画みてきて冬のにんじん太し 古沢太穂 11 ぶつかる黒を押し分け押し来るあらゆる黒 堀葦男 14 切株があり愚直の斧があり 佐藤鬼房 14 朝はじまる海へ突っ込む?の死 金子兜太 14 遺品あり岩波文庫「阿部一族」 鈴木六林男 17 いつせいに柱の燃ゆる都かな 三橋敏雄 18 蝶墜ちて大音響の結氷期 富澤赤黄男 19 陰に生る麦尊けれ青山河 佐藤鬼房 19 一月の川一月の谷の中 飯田龍太 (「あなたが選ぶ『戦後俳句の五句』得票上位20句」俳誌「海程」より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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