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テーマ:映画館で観た映画(8351)
カテゴリ:アレキサンダー
わたしがヘファイスティオンの登場シーンで永遠に残る箇所といえば、一押しで「バビュロンバルコニーのシーン」を挙げる。
映画アレキサンダーを見て、海外のHPでヘファイスティオンのscreen capsを探し、彼の登場シーンは毎日毎日、繰り返して見ている。もう、ワンカット見ただけで、どこのシーンか分かるほど。笑 どのシーンも素晴らしいが、やはり、「バビュロンバルコニーのシーン」は唸るほど完璧な演技だ。 このシーンはバビロン無血開城を終えたアレキサンダーが初めて、ヘファイスティオンに己の夢を語る場面である。彼らにとっては、大きな戦いに勝利した後の絶頂期である。そして、まだ、ロクサネも登場していないので、蜜月期とも言えるだろう。 スクリーンにはアレキサンダーとヘファイスティオンがアップで映しだされる。 カメラの位置は常に二人をアップで止めている。二人とも首から下の動作演技を抑制されている。動けば、スクリーンからはみ出してしまう。だから、ほとんど表情だけの演技を要求される。顎を固定し、表情だけの心理描写。ワンショットづつ見ていると、ヘファイスティオンのブルーの瞳の表情が実に多彩なのに驚いた。1ミリほど、目を細めただけのワンカットがあるが、この表情は劇場で見たときも鮮明に覚えている。 忘れてはならないのはこのバルコニーのシーンは二人が誰にも邪魔をされずにお互いの愛を確認する場面だということ。ヘファイスティオンは女性的な魅力的なまなざしをアレキサンダーに送る。なんという、艶っぽさ!なんという美しさ! 通常、どのシーンでもヘファイスティオンはほとんど笑わない。せいぜい静かに微笑む程度。だけど、一箇所だけ極上の笑みを浮かべる箇所がある。至福感に満たされた表情をその瞬間に集約するように。「このまま時間よ、止まれ」という感じだ。笑 それが、バルコニーのシーンでのアレキサンダーとの抱擁シーン。 ちなみにガウガメラの戦いの前夜でも抱擁シーンはあるが、このときはヘファイスティオンが後ろ向きで撮られている。新婚初夜の抱擁シーンは涙のシーンである。泣 このシーンのためだけの笑顔。なぜなら、その後、アレキサンダーが話かける言葉を聞き、一瞬にして、表情を変えてしまうから。このカメラワークも構成も見事だけど、それをこなすジャレットの繊細な演技もそれ以上に評価できる。 “ヘファイスティオン、今やったことは不滅だよ。永遠に残ることだよ” ★バビュロンシーン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.20 02:18:41
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