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詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

十一次元の詩人たちへ

【十一次元の詩人たちへ】        たきじ&ぴえーる・ど・はと&シェリーいすちゃん





                                         風が 吹く
                                  風が 吹く
                           風が 吹く


                     見慣れた風景にたくさんの傷がついている
                     それはシミなのか
                     キズなのか

                     灼熱のリズムはシザーで
                     葉ずれの音はキャンドルライト

                     薫ろうか



 太陽を見上げると――

            永遠に化石のようにいるのではないか。

 十月の誕生石、
          オパール
          琥珀、
              けいかぼく
              珪化木よ

 どうして眠りは泡のように、「石炭になり損なった木」

 いやいや・・・ アンモナイトの化石になり損なった自分よ

 エドガー・アラン・ポーの“ユーラリー”を読みながら 
                  
 オリーブ色の蛙の卵に孵ろうとする


   ――眼に映るね 地球を剥く手

   水に沈んだ緑色が地平線の色に

   変わる時 僕は深海の中に椅子

   があると とても静かな孤独を

   覚えた
 
                     あしおと
       血が流れる音は見えない跫音の

       ように 新しい関節へ あたら

       しいインクをつくる



                   わたしは戦地で風の声を聞いている
                   身体はすでに地雷に砕け散り肉片
                   思い出す
                   想い出す
                   故郷の空に欅の大木を見上げた
                   少年のあの日
                   魚釣りのエサに蚯蚓とり
                   回帰してゆくのは一編の詩
                   詩人という憧憬の座標


       じっと聴くと 水飴を垂らすような風の音もあって
       まるで壁の中にしみついた啜り泣きではないか
       あんなに高いところに蜘蛛の巣がある
       氷山でのワイヤアを思うようなささやきが
       一枚の絵のようにある



             風が 吹く
             風が 吹く
      風が 吹く



   * * *


                      しけ    かいよせ             
  十一次元の詩人たちへ(ねえ、)風波が、貝寄風であるような、うろこ雲であるような
                   マスト                 ひのき
酔いが続いているんだ。それが帆柱の属性の正午の影で、檜の天井の扉で、卵がとどまる空

想のイルカのjumpだった。果物の熟れすぎないところの宝石のたそがれでモーパッサンのう

つくしい花の群れだった。デペイズマンの磁石も、いつか、美老年の子午線上の劇中歌にな

ったみたいにpoetryどこかのレーダーで。ハッチを水平に少しだけ開けた状態で蛍光灯博物

館行きのticketはとれるかな難解の楽園でこの淡彩を捧げるよ(ねえ、)


大きな欅の木のしたで
乾いた蚯蚓が八の字を描いて死んでいる
無から生まれた宇宙の話しを聴きながら

乾いた蚯蚓が八の字を描いて死んでいる
無から生まれた宇宙の話しを聴きながら



音はなく
一条の金の鎖が Jya-ra

ずうっと“不均衡で繊細な建築”
カンシューウ
  慣習 - 欲求や欲望をあらわす Jyaーra

    ジャンテーギョーテエ
       暫定協定 波羅蜜 ー願望は ねがいとのぞみとかき
          むきゃあ
       それは昔 “接続確定条件”の土のわすれられない雨音

                  Jya-ra Jya-ra Jya-ra 大森林でふすまをあける
             
                  Jya-ra Jya-ra Jya-ra 巨大な濾過器とポンプを感じる

              フラッシュバック
                 フラッシュバック
                    フラッシュバック



                        婦ら 酢羅 ば津句


                                         風が 吹く
                                  風が 吹く
                           風が 吹く

          切り取られた『時間のフォト』から、宇宙のうねりを感じ。

          1次元のミミズ線は、8を作り2次元へ。始点が終点、という完結性。
          けれど、ケヤキ目は3次元の開放系。そこは、瞬間のフォト。


              フラッシュバック
                 フラッシュバック
                    フラッシュバック


                  Jya-ra Jya-ra Jya-ra 農務だ! 管制塔のまったく抵抗できない
             
                  Jya-ra Jya-ra Jya-ra 袋小路! 油が撥ねるように威勢よく


          2011年ジャパンのY教授の言葉*

 は Xの樹林 Zで麒麟になりました ホーホケキョ)」

                 (「-ABCはツアー参加申し込み


        *「技術は,ここが壊れたからこう直すといった試行錯誤で進歩するんだ。
           しかし,」


          個を超え)遺伝子にプログラムされたかのような、soreへの志向性。
          描き出す4次元の映像。

                  しかし,ココは  アーン

                  しかし,コレは  アーン!アン

                  しかし,コアは  アーン!!

                  しかし,coreは  アーン!!!


                  Jya-ra Jya-ra Jya-ra ハイデガーの弁証はウイスキが頭を刺す
             
                  Jya-ra Jya-ra Jya-ra 宮沢賢治の一冊 歯をあてられた林檎の白い肉

             風が 吹く
             風が 吹く
      風が 吹く


乾いた蚯蚓が八の字を描いて死んでいる
無から生まれた宇宙の話しを聴きながら



            宇宙は無限次元の
            連環。宇宙はカメレ
            オンのようにame色の
            思想ーモルタルを流
            しこみながら針をのむ
            ような悲しみに変わっ
            たのでした。夏の日の
            蜘蛛はハチミツほど甘
            い希求。


                 
  きみはもう死んでしまったから
  一滴の水も飲まずに駱駝の瘤を
   食べる
  蠍の毒を食らう わたし達はそ
  れが正しいと知っている


テーブルの塵は散る
チグハグな笑いは散
テーブルの塵は散る
好意のほほえみは散



こんな話しはおもしろくないかもしれないけど
 
   う つ ろ う  / か げ る

きみに残された記憶の最後のひとコマが

   が / か /

十のマイナス三十四乗秒だったとしても
           
     万力の、ヨウコ


     ウィスキーをのむ、ようこ



それがきみの生きたすべてだったと言えるかもしれない 
もちろん
きみが苦労して生き延びたことは知っているよ

          
               い
              込
             ま
               れ
              る
  ぼくらの時代はそうだった、入口の方へ行った! それで気まぐれな速度であった。拍手は花びらのように変わるように思えたメトロノオムのように正確にぼくは齢をとった


        切れては 切って 
        また切られて そ
        れでもまだ切って
        一つが二つに切れ
        て 三つに切れ
        

  -言ってやったよ どんな時代をプロデュースする

  -それで 次はどうやって魅了する


                尾を振る犬なら
                切れない ロー
                プならつなげな
                ければ機能的じ
                ゃない 切れな
                い まるで泥濘
                のように切れな
                い



宇宙が無から生まれたように
生物として生きたきみは死んで無に還ることになる
    かんしゃく
    玉のカシオ
    ペーヤ
  ボウフラな一等星

きみの霊がまだここにあるとしたら
それは十のマイナス三十四乗秒という
最小単位の物質にすぎないから

                       すぎないの
                   ではないか
                   すぎないの
                   ではないか
 すぎないのではないかすぎないのではないかすぎないのではないかすぎないのではないかすぎないのではないかすぎないのではないかすぎないのではないかすぎないので
はないか

はじめから
見ることも触れることもできない存在なんだけど
だからといって否定はできない
確かに今、ここにある物質にはちがいないのだから
わたしはこうして
きみの霊に話しかけているのだよ

  頭脳は       頭脳は       頭脳は
  ふいごであり   ふいごであり    ふいごであり
  リボンであり    リボンであり    リボンであり
  ネクタイ       ネクタイ       ネクタイ



      
   * * *


                        ・・・・・・音


          それは太古の神殿の安らかな曲


     ねむりながら

 たゆたいながら




              古い自分を脱ぎ棄てる、波



           打ち寄せる 感情は



        ぼくをさらってゆく



             深い深い森のなかで、宇宙を感じた日





                          ・・・・・・音

            
退屈かもしれないね
    (そうでもないぜ、ぼくは狂ってる。
死後の無の世界は
聴きたくない話しかもしれないけど
  (君は知りたいのか? そうだ、七色の虹
退屈しのぎにはなると思う
こうして大地に根をはって
空に向かって枝をひろげていると
様々な霊が宇宙めがけて飛んでいくのがわかる

                ――霊 感   



   * * *



        ああ、神様、長い夢を見ていたような気がします


                 いつのまに、あなたから離れてしまったんだろう





             幾千もの月日がこの胸にわきあがります


     ぼく――わたし は






               何者でもない。もはや、存在でもない



          やさしくて、そのあわい、花の内側まではいってゆくと

                         ・・・・・・わたしは蜜になれる


     まちがっていたと


                 しずかな、時間が

               ほんの少し の ズレ が

          わたしの宇宙



                         あれは、外部への おり




               ふかい、瞑想の はて





            とおいとおい わたしの なみをかく どうさ


        うでをふりましながら、さかなを とるような しぐさで



でもね
  (そうでもないぜ
死後の無の世界はこの宇宙には存在しない
   (存在するだろう、
この宇宙を支える十一次元は
   (たとえばそれは、数秘術では、達人という
命を生み出す仕組みであって
死後の世界には関与しない
わずかに最小単位の物質として
霊を残すことがあってもね
つまり宇宙は
戻ることのできない一方通行の世界なんだよ
   (宇宙の仕組みは、痴漢の衝動
何もない無から宇宙は生まれたけど
その無が存在した世界はわからない
話はややこしくなるけど
     (ひじょうにやさしい、おだやかな水の流れ
わからないままの無があとふたつあることになる
つまり、きみが生まれる前の無と
死後の無はおなじでないということ
時間の最小単位、イコール
物質の最小単位であることはわかったけど
   (それは草の葉がなびくようにわいてくる
命の最小単位はわからない
   (命の最小単位は、生まれた時に死ぬ
たぶん、生まれて死ぬまでの全時間が
   (それは全時間ではない。
命の単位なのであって
それを細分化することはできないのだと思う
命って単純なんだ

氷の山も、/雪解けも、/記憶も、/永久凍土も、/
われわれには/同じ/ものである。



ああ、うるさい雨が降ってきたよ

   (降ってきたな、ああ、降ってきた
   (降ってきますか?
   (降ってきます! 降ってきます!


この雨に打たれて
死んでしまった
きみの細胞は大地に還るだろう
そろそろお別れだね
わたしはここに根をはって

               hiru-no-zanzou 

五十九年間生きてきたけど
   (ぼくも五千年ほど死んできた
いつか、死ぬ時がくる
   (案外死ぬマニア、妊娠と一緒かもな
そうして
きみとおなじ大きさになるんだよ


    原子の時代/ぼくらは/はるかに/賢かった


霊の大きさはみな同じなんだから
   (光の輝きは違う
平等なんだね
上も、下も
右も、左もないんだ
   (上へは行けない、下には夜ばかりがある
人であっても、蚯蚓であっても
   (比類なく小さい虫は、
    わたしの名前を知らない

おなじなんだ
ねぇ、
きみもそう思わないか

        鉄  格  子  へ
        よ  う  こ  そ

    
ん・・。なんだ、もういないのか
   (そしていやな沈黙がつづく


凋む寸前の
  風船の
 ように
  海のにおい



   (降ってきたな、ああ、降ってきた
   (降ってきますか?
   (降ってきます! 降ってきます!




大きな欅の欅の木のしたで
濡れた蚯蚓が蚯蚓が八の字を描いて死んでいる
無から生まれた宇宙の宇宙の話しを聴きながら



     またふりだしだ…

       いや、ちがう!

       次元が、

       次元が、1桁繰り上がってる・・・



                                         風が 吹く
                                  風が 吹く
                           風が 吹く

                   涙の雨をふらせる
                   魂の言葉たちよ
                   どこへ どこへ行こう…

             風が 吹く
             風が 吹く
      風が 吹く



   * * *



                     ないてしまう わたしは


               ないてしまう 神よ


    これは わたしの 歴史


                       わたしはどこでうまれ


            どこで し に

                         どこでうまれかわり



          あの歌をうたったのか


                            ・・・・・・このせかいのどこで



                   またちがうせかいで



      いのりのなかに、自我とも深淵とも影ともちがうものを見た



                          わたしは船


                わたしは、雨

               わたしは、あ  め



   ひかりのなかにふかいやみをみ


            ふかいやみのなかにおびただしいひかりをみた





                             ・・・風のような 


                 くずおれそうな

 

                          わたしのげんしのきおく










                          ・・・・・・音





見慣れた風景にたくさんの傷がついている
それはシミなのか
キズなのか

灼熱のリズムはシザーで
葉ずれの音はキャンドルライト

薫ろうか



じっと聴くと 水飴を垂らすような風の音もあって
まるで壁の中にしみついた啜り泣きではないか
あんなに高いところに蜘蛛の巣がある
氷山でのワイヤアを思うようなささやきが
一枚の絵のようにある





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