森 ミキAV-15 AV-PP16 > 【心中遊泳】 > 理想にぶつかり砕け散った愛情の欠片(かけら)達 > 深く深い闇へと沈み行き着く場所は現世以外 > > > 揺れる水面(みなも)に想いをはせては“最期”を拒んだ > 孤独の残骸を僕はどう受け止めたら良いのか? > > > > 世間体の中に潜む“価値観”は > ガラクタ同然の中身の無いモノ > > > > 思い思いに両手を広げては安っぽい幸せを待ち構えていた > 憐れむ人々の瞳をよそにひたすら泣きながら笑った > 涙一滴波紋が生じ広がっては夢へと消えていった > > > > 障壁にぶつかり砕け散った同情の欠片達 > 浅く浅い心だと知り > 行き着く場所は来世以外 > > > > 世間体の中に潜む“責任感”は > 自分を良く魅せる為の道具 > > > > 思い思いに手足バタつかせ > 泳いだ慣れの果て > 罵る人々の声をよそにひたすら進み続けた > 雨一滴予定が狂い > 苦しんではその先を信じた > > > * * * > > > 『“世間の波の中 > 泳ぎ進む事に全てを捧げる”想いで書き上げました。どうにも出来ない事でもどうにかしないといけない、哀しいけれど その先にある光を想像すれば 俄然やる気は湧いてくるものだと信じたいです。』 > > > * * * > > > 森ミキさんの魅力はなんといっても、内省的なところだと思う。 > 路上ライブで演奏を目の当たりにする機会があったけれど、ほとんど笑い話のようだが、 > そうだな、・・・約十メートルくらい隣でマイク使ったオタクっぽい女と、 > ミスチルをうたっていた男がいて、人がいっぱい集まっているんだけど、 > すっかりぼくはこいつら馬鹿だ認定をした。集まっている人も馬鹿だと思った。 > ハイエナだ。・・・みんなが見ているのはキャラクターだったり、ファッションで、 > 本質がちっともわかっていない。お世辞にもいえなかった、歌が巧いなんて・・・ > マイクの音量がそんなにデカいとは、・・・言えたよ。 > 森ミキさんにとっては、お世辞にもあんまりよい環境ではなく、 > 音楽にとって欠かせない道具である、さいこうのパートナー、 > マイク(* 敵は人ではなくマイクなのだ)を相手にしたら、 > 声も届かない。掻き消される。けれど、異彩のオーラを放っていて、 > これはもうすっかり真夜中の橋の吊り橋のようなこころもとなさ、車のひびきと、 > ほろ酔いと相まって、―――魅了された。おい隣のマイクはどこ消えた。 > (そういうものも吹っ飛んじゃうくらい、よかったのだ。 > ぼくがその時に直観したのが、鬼塚ちひろで、・・・いやしかし、 > 歌い方も大分オリジナリティーに富んでいて、長く音楽をやっていけば、 > いつか評価されるんじゃないのかなあ、とぼんやり思ったのを覚えてる。 > しかし音楽の永住権はなにしろ不確定だ、評価されずに辞めていく人も多い、 > また競争も激しい、・・・と、いったいぼくはいつから音楽批評家になったのか、 > というか、その世間話テイストやめてくださいだが、 > このコラボにあたって、もうぼくの写真詩なんていうのは、それは“つまみ”である。 > つまみだせの“つまみ”である。 > ・・・真夜中一時前、00:59分から、怒濤のメール・ラッシュを始められ、 > すっかり、そのパワフルなところに驚かされた。 > (・・・ぼくはノックダウン寸前であった。若さというか、 > 出産前のようないきみ、というのを感じて、すごいなあと思ったのを覚えてる。 > というか、かれこれ、二時間前なので、実感しながら書いてる。 > なお、作品の話をするよりも、そちらの方がみんな興味があるだろうと思って、 > ぼくはしたけれど、これは“買い”だと思う。 > ぼくの記憶に間違いがなければ、CDを出すらしいけど、これは“買い”だ。 > なんのためにぼくらはお金を出してCDを買うか? 投資である、 > 彼、また彼女への才能への投資だ。堅実な株をやってて大金持ちにはなれない、 > この場合でいう、ゆたかな生活にしてくれる保証はえられない。 > ぼくは“買い”だという。そしてぼくはそうする、先見性がある、識者だと、 > じぶんの耳や、感覚を疑わないようにしているから。 > 音楽的な才能とかは別として、まあ、ぼく、素人だからね、ぜんぜん、保障できない、 > でも、雰囲気がすごくいい。そのうちにきっと、 > 歩くだけで人が振り返るようなオーラを、 > 放つようなになるんじゃないかなあと思う。 > と、そろそろ、みんなぼやきだすかな、おい、塚元! > (それはもう呼び捨て、しかも最後の「と」が消えてる、 > でもみんな、鬱憤がたまっているのだ、八つ当たりしたいのだ! > これまでのコラボと扱いがぜんぜんちがうやないけえ、 > とみんな、うなりだす、でも、しょうがない、許せ・・・! > これは“記録”ではなく、“記憶”―――ひとつの体験である。 |