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いじりの楽園

いじりの楽園

Mishelleさんからの頂き物

また頂いてもうた~~!
しかも2作品も!!

・・・

【 露草の青 】



花芯に白を残す・露草の花は

私の色に、染まりそうで染まらない
君のようだ…と私が言えば

君は、笑うだろうか

野に咲く花を
手折ってしまうのは
容易くも、愚かなことだ

野の花は、野に咲いているからこそ、美しい

そばに置くことは出来ずとも
手折らずに、愛でれば

花の終わり(死)を 見ずにすむ

野の花は、美しい姿のまま
季節を彩る・記憶になる

誰のものでもなく
そこに在る花のように

君は、いつまでも君のまま

私の色にも染まらず
誰のものにもならず

咲いていればいい


::::::
広い部屋の中で、独り
椅子に座って、目を閉じる

記憶の中に住む・君は、いつも
私の隣で、空を見ている

月明かりに照らされた・露草の原で

中秋の名月を 待たずに
満ちていく・月を

二人で眺めた

甦る・記憶の中で、鮮やかに響く
早い秋を告げる・虫の声も悪くないが

今夜は、特別だからね
私が、歌を添えてあげよう

あの日、見た・君の横顔に
夜露に濡れた・露草の青に

君以外の誰にも、聴かれないように
静かに。そっと、囁くように。小さな声で…




・・・・・・・・・・・
ぷおおおお~~!!!
実にけしからん、ノーブルな惣さまを頂きました!!
惣さまの色に染まりそうで染まらないってのがまたいいじゃありませんか!
そのとおり!いじり屋としてはたとえファンであっても、好きキャラに洗脳されてはならぬのです!いじれんようになるから!
二作目の歌を歌う惣さまってのがまたけしからん!
絶対この手で落としまくってますよ!?
ホンマに消しからんですよ!

改めて、みーさんありがとうございました~!




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

たとえば、こんな話 【 ambivalence 】


罪の意識
良心の呵責

心は、鎖され

猜疑心が、溝を掘り
自責の念が、壁を築く

・・・・・

  感情を排した、君の横顔は
  群の中に在って、孤独に見える

・・・・・

赤い薔薇の花を手に

無防備な、君の寝顔を眺めて
やわらかな、頬に触れ、髪に触れ

眉をひそめ、微かに漏れた
君の吐息に、疼くは

心か、躰か…

・・・・・

明日の朝

目覚めた君が
最初に、目にする

枕元に置かれた、赤い薔薇

その薔薇が
何を意味するのか

説明するまでもなく
君には、解るはずだ

  他の誰に判らなくとも
  君には、君にだけは、判る

それは、今まで以上に
君を「孤独」にするだろうか

それとも…

・・・・・

反らされた、白い首筋を辿り
襟の合わせへ、滑り込ませた指先が

君の「躰」と「ぬくもり」を確かめている

・・・・・

言ったはずだよ

これまでも。これからも。
君を 手放すつもりはない、と。

私の姿が見えないからといって

君が、気を緩めてしまわないように
君が、誰かに抱かれてしまわないように

時折。こうして、君に触れ
君にだけ判る、痕(しるし)を残す

・・・・・

施すように、愛を与えることも
棄てるように、解放することもない

歓喜も、絶望も、同等に
慈悲深く、残酷な

関係。あるいは、絆…
 
・・・・・

  そこに在る「絆」を

  或る者は「ほだし」と読み
  或る者は「きずな」と読む

  それは、主観の相違

  「枷」を厭い
  「縁」を求める

  併存する反対感情

・・・・・

私への「憎悪」と「恋慕」の間で
あるいは「畏敬」と「侮蔑」の間で
 
君の「心」と「躰」は
今も、揺れているのだろうか…

・・・・・

またひとつ、年を重ねた君に

  誕生日、おめでとう

乳房に残した痕も
赤い薔薇の花も

祝福ではなく、警告

薔薇の花を見つめ
鏡に映る自分を見つめ

君は

どんな想いで
どんな表情をし

天を仰ぐのだろうね



・・・・・・・・・・・・・・・



戻った、虚夜宮で

指の先に
痛みを覚えて

気付く

薔薇の棘に
刺されていたこと

その血を舐めながら
思わず。笑みが、漏れた

そうだね

君も、いつか
薔薇の花のように
自身の心を 護るため

手にした刃を 私に向けるといい

薔薇は、棘があるからこそ
美しいのだから…



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



special thanks BGM
ENDLICHERI☆ENDLICHERI 『 いきてゆくことが 』
スガシカオ 『 サナギ 』


戴きました!!
夢ものです!!
惣さまが眠る私を見ているという、ものすごくファンなので嬉しいけど、恥ずかしさのあまりに指の間から見てしまいたくなるようなSSです。
自分ではまず出来ないので、新鮮さはこの上なしでございます。

ありがとうございました~~!


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