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2010年10月21日
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テーマ:『BLEACH』(613)
カテゴリ:いじりの話
今日は修兵。
琴冬さんのリクエストです。
あ、順番的には先だったのに後ですんません。

ではどうぞ。

・・藍染隊・・いや、藍染の謀反がようやく収まり、一週間が経った。
尸魂界は徐々に落ち着きを取り戻してきている
が・・藍染の残した傷跡はそう簡単に戻るもんじゃない。

あの戦いが終わって俺は変わった事がある。

今まで以上に鍛錬するようになった。
他の奴らから、落ち着いた言動になったとよく言われるようになった。

・・それで・・

・・煙草の本数が増えた。

たぶん東仙隊長の事があったからというのも大きいんだが・。
派手に失恋とやらをやらかしたこともあるんだと思う。

・・ま、告った訳でもねえから失恋とも言えねえのかもしれねえけどな。

・・・情けねえ話だが、同じ相手に俺は何度も失恋してる。
けど・・今回は流石に堪えた。

・・泣いていた。
あんなに泣くあの人を見たのは初めてだった。
気が強くて姉さん肌。
でも、全然嫌味にならない。そんなところも俺は好きだ。

・・その人が泣いていた。
普段だったら俺の前なんかじゃ、絶対泣かない。
あの人は絶対男なんかに頼る人じゃない。
女だからって弱く見せるのを絶対嫌う。
それが、あんなにも泣いていた。

・・俺は・・何もできなかった。

・・いや・・させて貰えなかった。
泣く場所として肩さえ借りて貰えなかった。

俺は、あの人が悲しんでいる時に、肩さえ貸す事が出来ない男という訳だ。


・・これが、失恋でなくてどうする。

最初は一目ぼれだった。
金髪碧眼で、グラマーで超が付く美人。
年は俺より上だけど、そんなの全然関係ねえ。
しかも、副隊長までやる人だ。
美人の上に能力もあるとくりゃ、そりゃ惚れるだろ、フツー。

喋るようになってもっと惚れた。
美人だから背負ってんのかと思いきや、気さくでさっぱりした性格。
呑みにも良く行くし、ざっくばらんに誰とでも付き合える人だ。
俺は名前を憶えて貰うや否や、「檜佐木」じゃなくて「修兵」とその人は呼んだ。
俺の名字より、名前の方がカッコいいからが理由だそうだ。
俺は、なんだか特別な存在になれた気がして「乱菊さん」と俺も名前で呼ばせてもらう事にした。
あの人は快諾。
これはもしかして、とちょっと期待したもんだ。

誰とでも仲はいいけど、“男”の影はどうやらない。
これだけの美人がどうして男の一人や二人居ないんだろう。
ラッキーと思いつつ不思議だった。

その理由がわかったのは、ある飲み会。
大分酔っぱらったあの人は、昔の話をし始めた。
小さな頃に一緒に暮らしたガキに、置いてけぼりを食らわされたと。
そのガキのことが好きだったんだろうとは直感した。
やがて、酔っぱらったあの人は珍しくうつらうつらとし始めた。
流石にお開きにするかと、名を呼んで肩をゆすると、ゆっくりとあの人は瞼をあげた。
そんなときでも、あの人は綺麗だった。

「・・ギン・・?帰って・・来た・・の・・?」
焦点の合わない目で、確かにあの人はそう言った。
俺は聞こえないふりをして「帰りますよ?」と先を促した。
だけど、本当はショックだった。

・・あの人に置いてけぼりを喰らわせたクソガキとやらは・・市丸隊長だったわけだ。

・・俺はその時最初の失恋をした。

市丸隊長はどう思ってるんだろう。
俺は気になっていたが、気にならないふりをしていた。
相手は隊長だ。しかも、隊員達からも人気があるのは知っている。
銀髪の市丸隊長と金髪のあの人が並ぶ姿を想像するだけでイヤになった。
・・似合いすぎて、俺の入る隙なんてねえだろ、どこにも。

けど、市丸隊長は何を考えてるのやら、あの人と付き合うという気は無いようだった。
挨拶をするくらい。
昔、一緒に暮らしていた時期があるとは思えないほどのそっけなさだ。
市丸隊長がその気がないということなら、俺の出る幕はあるかもしれない。
俺は、情けない期待を胸にしまいこんで、相変わらずあの人とよく飲み歩いていた。
でも、俺とあの人の距離もそのまんまだった。
仲のいい呑み友。
ま、そんなところだろ。

それから何度も小さな失恋とやらを繰り返し、そんでまたつまんねえ事で期待する。

そんな時は何時でも、つい煙草に手を伸ばしていた。
あの人の前では吸わない。
匂いが嫌いと聞いて、目の前で吸うのは止めた。
元々そんなに好きというほどでもねえし。

やがて、市丸隊長は尸魂界もあの人も裏切って虚圏に行った。
俺も東仙隊長に裏切られた。
あの時は、呑んだ。
吉良も一緒に浴びるほど呑んだ。

それでも、あの人の市丸隊長に対する思いは変わらなかった。
聞いた事はねえよ。
でも解る。見てりゃそんなの解るんだよ。イヤでも。

・・なんで何にも言わねえんだよ、市丸隊長は。
俺は怒りさえ覚えていた。


その理由がわかったのは、市丸隊長が逝っちまった後だった。
なんで藍染についたのか、それも解った。
・・・敵わねえだろ、これじゃ。

3日後、無理やり呑みにつれだした。
あの人は最初は何時もと同じように無理して繕ってた。
けど、直ぐに泣き始めた。

・・あんなに無防備に泣く姿を初めて見た。

俺は書ける言葉すら見つからなかった。
せめてと思ってこう言った。

「・・あの、泣きたかったら肩貸しますから。」
せめて肩くらいは貸したかった。

・・けど・・。
「・・ダメ。
今、あんたの肩は借りられない。借りちゃいけないの。」

好きな女が目の前で泣いていて・・。
肩すら貸してやれねえのかよ・俺は。

・・情けなかった。
だが、それが現実だ。
確かに市丸隊長に比べりゃ、俺はそうかもしれないけどよ・・・。

それで、俺は史上最大の失恋とやらを味わった訳だ。


・・このままじゃ駄目だ。
・・ダメだろこれじゃ。

強くならなきゃなんねえだろ。
心も、体も。
もっと磨いて。
あんな情けねえ真似もうごめんだ。

俺に市丸隊長の代わりは無理だし、やるつもりもねえよ。
俺は俺だ。
けど、今のままじゃ駄目だ。

ちょっと気が抜けると思いだしちまう。
あの人が泣いてるところを。
そんで、ズキリと胸が痛くなる。

そんな時、つい気が付けば煙草に火が付いている。
そういや、あの人煙草嫌いだったな・・。
ま・・これくらいは許してもらうとするか。

・・俺・・強くなります。絶対に。


・・だから・・

・・次に貴女が泣くときは・・・。



・・どうか、俺の肩借りてください。





なんちゃって。



ふおお~~!
テーマが失恋という事で、オイラの苦手な恋愛ものですよ!(笑)
というわけで、こんな感じにしてみました。
琴冬さん~~!
まだまだ若いですからね!
次の恋が待ってますよ~~!


流石に来週は無理かもしれん。
惣さま上げるので必死だろうなあ。





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最終更新日  2010年10月21日 23時16分24秒
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