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雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2016年10月14日
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カテゴリ:文鳥動向の備忘録
水浴びも体力が必要


 8月末に、NHKの旧3チャンネルの番組を見て、あいちトリエンナーレのアート展示会場で、文鳥その他のフィンチ類約百羽が放し飼いになっている姿を見ることができることを、このブログで取り上げた。
 その後のことは知らなかったが、私の掲示板に話題が寄せられたので確認すると、飼育環境として問題がありとして、かなり問題となったらしく、運営側が対応に追われる事態となっている(ラウラ・リマ《フーガ(Flight)》に関する鳥の取扱いについて)。
 「長い間、粟しか食べてこなかった鳥たち」が、それでも死なないとすれば、せまいケージの中で体力を消耗する機会が無いケースに限られる。一方、こんな感じ↓(うまく撮れなかった・・・)に飛び回ると、体力消費が激しく、大量のエサなり高栄養価(高エネルギー)のエサを食べなければ、すぐに栄養失調状態となって、動けなくなってしまう。つまり、同じ小鳥でも、その飼育環境によって、必要とされるエサは異なる。運動選手は、粗食では筋力を維持できず、競技できないのと同じだ。
 1羽の小鳥を大切に温室育ちさせ、そうした価値観が紛れもない正義と思い込んでいる人も多いはずだが、「長い間、粟しか食べてこなかった鳥たち」が、カゴの中だけなら生きられるのは現実で、また、文鳥や十姉妹などは寒さに強く、関東以西なら野生での越冬も可能なのも事実である。つまり、動かずに済む環境なら、そのような極端な粗食でも(ある程度の期間は)耐えられ、また、普通の栄養状態なら、秋の愛知県で低温を心配するのは、少々的外れで過剰な心配と言える。

 「粟しか食べ」させなくてOK!などと信じている、江戸時代でも無神経とされる感覚は、ごく限られた閉鎖環境しか知らない、過剰にものを知らない経験だけの価値観だが、あれもこれもと要求すれば、それは断片的な過剰知識の押し付けになっている可能性もある。簡単に言えば、やらな過ぎとやり過ぎで、こうした相反する価値観の衝突は、飼育面でも往々にして見られるものだが、やり過ぎ側の指摘に対して、やらな過ぎ側は、右往左往したり、「これまでこれで良かった」とちいさな経験に逃げ込む。
 もちろん、私はやり過ぎ側に近いと思うが、やらな過ぎにも、一定の理解はある。それは、それが当たり前の時代なり世界を知っているからだと思う。何しろ、一昔前まで、テレビでは子犬をクイズの商品にしていたり(今でもあるのだろうか?)、飼鳥団体などの催しで、小鳥の生体を景品にしてばらまいていても、それに違和感を感じる人のほうが少なかったのである。
 今回、問題意識を持って、いろいろ指摘された方々は、為すべきことを為して実に立派と敬意を表するところながら、せっかくなので、生き物をモノ扱いする『蛮習』の根深い現実や(別に悪気があってそうしているわけではない。気づかないくらいに問題意識がないだけ)、自分の要求が必要以上に過度なものになっていないか、考えてみても良いかもしれない。

 今回の件で、文鳥専科の私がアドバイスを求められたら、2つのことしか言わなかったものと思う。飛翔する姿を見せたいなら、アワ玉くらいやったら?生体の展示には動物取扱責任者が必要で、「所在不明」なんて無責任は「動物愛護法」違反になるよ?
 それより、やはりクレームの嵐の方が効果的なのだろう。しかし、それにより、より良くアートと生体の融合展示が出来るなら良いのだが、面倒なので二度と試みなくなる可能性の方が大きいのが、困りものである。






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Last updated  2016年10月14日 22時36分14秒
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