頚髄症により全身にしびれのある症例
1.はじめに
今回、頚髄症により全身にしびれのある68歳の男性患者様を担当させて頂く機会を得たので、ここに報告する。
2.症例紹介
(1)一般的情報(カルテより)
氏名: T・N 様
性別:男性
年齢: 68歳(S14年 11月 20日生)
住所: A県
職業: 無職
身長: 164cm
体重: 84kg
BMI: 31.2
趣味: 特になし
利き手: 右
嗜好: 野球観戦(ジャイアンツファン) 昔に野球をやられていたので野球好き
妻の影響で歌番組をよく見ており、北島三郎や鳥羽一郎が特に好き
(2)医学的情報
診断名:頚髄症、腰部脊柱管狭窄症
現病歴:最初しびれがあると思っていたが、病院へいかずにいたらある日トイレで急に足に力が入らなくなり転倒し、H2年にT市民病院で頚髄症の手術を受けたが首より下の全身にしびれが残った。その後最近になって腰が痛くなり、歩行障害も徐々に進んできているようで当院でのリハビリを希望した。
既往歴:S63年 腰椎椎間板ヘルニア
H2年 頚髄症手術(脊柱管拡大術)
H19年11月 腰部脊柱管狭窄症
主訴:腰が痛い。全身のしびれ。手足の感覚が鈍い。自分では歩いているつもりでも思ったように足が出ていなくて転びそうになる。
ニーズ:しびれが少なくなればいい。転びそうになるのをなくしたい。
<他部門からの情報>
Drからの情報:MRI所見から、C4、C5の脊髄灰白質に炎症がみられ、C1の後弓での圧迫もみられる。全身のしびれの原因がどこにあるのか判別しにくい。禁忌などはとくにないが、転倒による頚部への外傷は絶対に避けること。
(3)社会的情報
家族構成 1/9
妻と2人暮らしで、娘が2人いるけれど車で30分ほどの場所に住んでいる。家屋状況は借家の一軒屋6畳2間の1階建てで、階段はない。寝具は布団である。起き上がるときは近くのタンスや壁まで這っていき、それにつかまりながらでないと不可能。手すりをつけようか現在検討中。
キーパーソンは妻
自宅から病院までは1人で自転車でこられ、所要時間は約10分ほど。
3.理学療法評価
<全体像>
意識は清明である。杖歩行にてリハ室に来室される。大柄の体型で、表情は穏やかであ優しそうな印象を受けた。理解力も良好で質問に対して的確に回答することができる。リハビリにも積極的に参加されており、スタ..

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