ジンバブエドル~ハイパーインフレの恐怖★サイトマップ&ご案内ジンバブエ~ハイパーインフレの恐怖★貯金の価値が無くなってしまうインフレと云う恐怖 アフリカ南部にジンバブエと云う国がある。ロバート・ムガベ独裁政権による経済政策の失敗から、記録的なインフレーションが起きた。ウィキペディアによると、年間インフレ率は897垓%に達したと云う。垓と云う単位は「兆→京→垓」の位置関係。もう何が何だか分からないくらい凄まじいインフレだった訳だ。端的に云うと「お金の価値が無に等しくなった」ことになる。せっせと貯金しても、全てがパーなのだ。 経済が完全崩壊したので、ジンバブエドル通貨は、事実上廃止されている。もう使われなくなった「ジンバブエドル」だが、経済史の生き証人として「観賞用で流通」している。拙者もネットオークションで購入してみた。10兆ドル・20兆ドル・50兆ドル・100兆ドルのセットで約1500円。紙幣を手にとって眺めてみる。改めて「お金とは何なのか?」を考えさせられる。 拙者は大昔、アインシュタインの伝記を読むなかでドイツの超インフレがナチス・ドイツによる独裁政治の伏線となったことを強く意識していた。その性か、永らくデフレ状態だった我が国がウクライナ戦争の煽りでインフレに転じたことで、何とも云いようがない警戒感を抱いているのであります。 これが「ジンバブエドル」~2008年デノミ後の「第三ジンバブエドル」です。 ↑ジンバブエ10兆ドル札~金銭感覚が麻痺してしまう。 ↑20兆ドル札~不動産や地金とか、実物財産をある程度保有することも考えてみたくなる・・・ ↑100兆ドル札~お金とは何なのか、初心に帰って考えるいいきっかけになった。 最初に流通したお札を何枚積めば、現在価値に匹敵するのか インフレとは、当初のお金の価値がどんどん下がることを意味する。インフレが進行するほど、野菜を買うだけで札束を持っていかねばならないのだ。最初に発行された「2ジンバブエドル札」を何枚積めば、最終的な価値に匹敵するのか?既に諸先輩方が様々な方法で計算を試みている。ここでお断りしておくが、「富士山の高さ、とか云うレベルではない」のだ。さらに申し上げると「月とか、木星や土星とか、それどころの騒ぎじゃない」「太陽系などと、とっくに脱出する」高さなのだ。つまり「光年単位の」本当に天文学的距離に匹敵するのだ。 算数が得意でない拙者には、もうついていけない世界 初めのジンバブエドルの価値は、およそ40穣分の1に下落した、とも云える(計算間違っていたらすいません)。2ドル札で20穣枚、1枚が0.1ミリだとしても、2穣ミリメートル。桁を切り捨てて行くと、2垓キロ? 1光年=約10兆キロとすると、2000万光年近い距離に匹敵する。銀河系も飛び出し、アンドロメダ大星雲も余裕で通り越して、遠くの銀河団とかに届く距離なのだ。それでも「缶コーヒーが一個買えるかどうか」なのである。諸先輩方の研究等を拝見させていただくと、1米ドルに釣り合う旧ジンバブエドルを積み上げると、やはり2200万光年、と云う数字を挙げる方がいらっしゃる。いずれにしろ、「自然界では有り得ないスピード」であったことは確かである。 ≪その後のジンバブエ≫ 経済が完全崩壊した後、米ドルや南アランドで決済する方式でつないでいたが、依然として厳しい状況が続いていた。2013年1月31日のニュースによると、公務員へ給料を支払った後、国庫残高が僅か217ドル(1万9700円)しか残らなかったという。明日からどうするんでしょうか。残念ながら、その後どうなったのか色々なニュースを検索したが、未だに分からない。 ★ノーベル賞のパロディーで、ユニークな研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」~令和五年度も日本人研究者の受賞が相次いだ。賞金は何と10兆ドル!と云ってもジンバブエドルだったオチが堪らない。 紙幣などと所詮「紙」に過ぎないことがよく分かりますね。人為的失敗でいとも簡単に崩壊する脆いモノなのです。以上、FP相模太郎による経済漫談で御座いました。 検定は2級でおしまい?管理者の悪しき伝統~当サイトの資格試験の各コーナー ・社会保険労務士 ・DCプランナー ・FP技能士 ・消防設備士乙種6類 ・個人情報保護士*投資判断はご自身で慎重にお願い致します!当サイトをご覧になったことで何らかの損害を被ったとしても、管理者は一切責任を負いません。 |