塩野七生が語る古代ローマとリーダー、日本について
2月21日のウェークアップ!ぷらすで、新作とともに一時帰国した塩野七生(しおのななみ)のインタビューの続きを紹介する。政治家は職業ではない。緊張しきった生き方。リーダーのない世界・社会を人類は作ったことがない。リーダーとは何か?普通の人は納得してはじめるが、途中で迷いがでてくる。その時ふっとリーダーの顔を見ると、リーダーはちゃんと自信ある顔をしている。それでまた動く。リーダーはそこにあるだけで必要。歴史上の偉大なリーダー、カエサルやアウグストゥスとてすべての政策に成功したわけではない。日本の戻ると国会中継をよく見るが、代表質問の議員としていやだなと思うのは、下品な決め付け、もれはやめた方がいい。実現しなかった時に、なぜ実現しなかったか、納得いくように説明する能力が要求される。世界第二の日本がきちんと機能することで世界に貢献する。たったこれだけで貢献。これを考えればいい。だってアメリカがきちんと機能しなかったら、どれだけ世界が実害を被ったか。きちんと機能するには、日本人はひとりひとり生産性が高いしきちんとしている。だからこういう時代にはうちに引きこもるというか、今までやってきたことをきちんとやっていくこと。物書きなので自分の作品をきちんと書く、一人の責任でやれることで、これには責任を持つ。ローマ亡き後の地中海世界(上)あわせて読まれたい。アメリカ後の世界