政治・観光大国フランスの底力とは
2008年11月19日のテレビ東京、WBSでコメンテーターを務める日本総研副理事長の高橋進氏の話は示唆に富む話で書き留めたので紹介する。日仏クラブと言う会合で、少し話しをしたのだが、これは日仏の財界人トップの集まりなのだが、意外だったのはフランスが今回の金融危機のダメージが意外と小さいと。日本と似ているという。なぜかと聞くと、いくつか理由があるが、一つはいろんな分野のトップ企業があるのだが、結構新興国と取引を今までやっていたこと。もう一つはあまり目立たないが、国内の産業が結構色々といろんな分野でたくさん、例えば食品加工とかサービスだとか、製造業以外の分野で結構分散、多様化しているので、だからやられていない。もう一つは観光と言う。なお、観光について日本に意見があると言われたという。田舎をコンクリートで固めるなというアドバイスがフランス側から出た。田舎を田舎のままにしておいた方がどんどん観光客が来ますよと。これは聞いておかないといけないとのことだ。高橋進氏の話を聞いて思うことは、中国の上海市へは2度仕事で行ったことがあるが、確かに近代的なビルが建ち並び驚かされるが、旅行で自ら行こうという気がしない。失礼な言い方かもしれないが、中国で最も最初に発展した広州市にも行っているが、何の魅力も感じなかった。一方でまだ発展途上にある内陸の四川省・成都市は風情があり魅力的に感じた。やはり中国らしい歴史ある建物や風情に興味があり、観光大国であるフランス人のアドバイスには、もっと耳を傾ける必要があろう。