広帯域受信機IC-R6を購入
「安価な中国製トランシーバーであるUV-5RA、アマチュア無線用に使いたい」の記事で書いた中国製トランシーバーを購入を購入したが、実は受信したい周波数はカバーしていないため、広帯域で受信できる受信機がほしくなってきた。アマチュア無線用のトランシーバーでも比較的広帯域で受信できる機種もあるようで(受信改造も必要か)、後に既に切れている局免許を申請して更新に使うこともできるのだが、受信専用の受信機に比べると範囲は狭い。そこで選んだのがアイコムのIC-R6で、0.100~1309.995MHzまでAM/FM/ワイドFMで受信できる機種である。空港や自衛隊の航空祭で管制塔との交信を受信するのに使っているマニアをよく見かける。アマゾンや楽天市場で安いものを探す。楽天市場でIC-R6を検索したところ、エアーバンドスペシャルと称したものが通常のものと同じ値段だったので購入。しかも購入時19,489で送料込みでポイントが5倍だったので、さらに970円価格が安くなったようなものだった。アマゾンで買うより安い。注文して2日後、段ポールが届き、緩衝材のなかから現れたIC-R6のパッケージが以下のもの。開封すると、保証書や説明書などが見える。それらを取り除くと、本体や付属品が現れる。左上から、説明書や保証など・メモリーされているエアーバンドリスト(手作り感があるがアイコムが作成したものか?)、左下から、バッテリーチャージャー・アンテナ・本体・ニッケル水素蓄電池、クリップとストラップである。付属のバッテリーチャージャーは4.5V、出力電流が0.3Aと小さめ。たちまち使うために、何年も前に100円ショップのダイソーかセリアで買った多少へばっているいるかもしれないニッケル水素蓄電池を入れてみた。もちろん100円ショップで購入したバッテリーチャージャーで充電してある。これでも十分使えている。ところで、中波つまり普通のラジオを聞くことができる。最初は内蔵のバーアンテナが有効になっていないのでよく聞こえないが、有効にすればよく聞こえるようになる。ただし、最近はPCやその他の電子機器が多いので室内ではノイズも多く入ってくる。またFM放送も聞くことができるのだが、その場合はイヤホンを差し込む方がよい。イヤホンのコードがFM受信のアンテナとして使われるのでよく聞こえるのだ。IC-R6は0.100~1309.995MHzまで受信できるとなっているが、一部の周波数は聞くことができないとメーカーも表記している。受信できるとしている周波数は以下。コードレステレホンや一部の通信が聞こえないようにしているのである。 0.100 - 252.895MHz 255.100 - 261.895MHz 266.100 - 270.895MHz 275.100 - 379.895MHz 382.100 - 411.895MHz 415.100 - 809.895MHz 834.100 - 859.895MHz 889.100 - 914.895MHz 960.100 - 1309.995MHzところが、私が購入したIC-R6は受信できないはずの周波数にセットできてしまう。もしや受信改造がされているのか?バッテリーカバーとバッテリーを取り、その中に見えるネジ2本を取り除く。すると裏蓋が取れる。そのときバッテリーカバーを固定する爪もはずれる。内部を見ると、本体上部で赤の四角でマーカーしているところに中波受信用のバーアンテナが見える。下に見えるスピーカーの左上部分を拡大して見る。ここには明らかに半田ごてを使ったようなゴツゴツとした半田仕上げである。本来ここにはチップ抵抗(0Ω)が着いているはずなのにない。取り外して受信改造がなされているのだ。ただし、ここのチップを取り外してもそのままでは受信範囲が広がらない。一端電源を切ってから、FUNC SQL BANDボタンを同時に押しながら、電源ONする。ディスプレイがすべて表示されるまで電源ボタンを押し続け操作が必要な模様。「コマンド入力」と言われるもの。受信改造したIC-R6をリセットした場合も同様な操作が必要。つまりエアーバンドスペシャルは、これらの受信改造されているため0.100~1309.995MHzまですべて受信できるようになっていた。それにしても、先日の中華トランシーバーと今回のIC-R6の購入により、何十年前の小学生から真空管やトランジスタでラジオを作っていたラジオ少年に戻った気分。その後アマチュア無線の資格を取得して開局し、無線機を作ったり、壊れたトランジスタTVなどから部品取りしたもので受信機を製作し、コイルの巻き数により、エアーバンドや気象庁の交信などを聞いたことを思い出してしまう。ところで、IC-R6には電源ジャックがある。動作電圧は4.5-6.3Vであり、スマートフォンやタブレット用のUSB電源からプラグを合わせれば使えるようである。特に自動車では、車載用のUSBアダプターからプラグを合わせたケーブルを作れば使用できると思われる。高価な自動車用純正ケーブルを買う必要はないだろう。また、PCとIC-R6とを接続してチャンネルプリセット等を行う「クローリングケーブル」は高価。これも安価なUSBとシリアル変換ケーブルのたぐいを改造すれば使えるはずである。純正ソフトウェアは高価だが、似た機能を持った無償ソフトが配布されており、これを使えばさらに安価でチャンネル設定ができる。