カテゴリ:PCハードハードウェア
■電源が入るのに起動しないPCの故障原因
よ一昨日、4年前に組み立てたPCが動作しなくなった。電源は入るのだが、 まったく起動すらしない。 よくある故障原因は、マザーボードに取り付けられているコンデンサの パンク。パンクしているコンデンサの見分け方は上部に膨らみがあるので わかる。後は半田ゴテを使って交換すれば直る。 左がパンクしていたコンデンサで、上部に膨らみ。 右が正常なコンデンサで、上部はフラット。 ちなみに今回部品取りしたマザーボード。 PCの動作が異常な時もコンデンサという原因が多い。 ■使用するコンデンサについて 交換に使うコンデンサは、同じ容量(容量はだいたいでOK)で 同じ耐圧(使用できる電圧、同じでなくても高い電圧に対応していればいい)の 物を使う。また使用できる温度やその他の条件もあるので、ごく一般的な 電子部品店で売っているコンデンサだとまずい場合がある。 このようなコンデンサを簡単に入手する方法は、ジャンクのマザーボードから 同じようなコンデンサを取り外してやるのが間違いない。そのために 何枚かのマザーボードは部品取りにストックしている。 ■コンデンサの取り外し、取り付け方法 準備物として、半田ゴテ(ある程度電力がある方が良い。15Wでは容量不足)と 糸半田。 パンクしたコンデンサや交換に使うコンデンサの取り外し方は次のように行う。 1)まず、マザーボード裏のコンデンサの足が半田付けされているところに半田を少々 盛る。これは溶けやすくするため。 2)半田ゴテで、片方を暖める。コンデンサを傾けると少し足が抜ける。 3)もう片方も暖めてコンデンサを傾けると足が少し抜ける。 4)これを繰り返すと、コンデンサは抜ける。 今度は取り付け方は次のようにする。取り外しの逆の行程となる。 1)取り付け前に、取り外したコンデンサや足が曲がっていたり、半田が付いている ことがあるので、修正しておく。 2)コンデンサを乗せて、パターン面から半田小手で片方暖め、コンデンサを傾ける ように足を押し込む。 3)逆の足側のパターンを暖めて同様に押し込む。 4)これを繰り返すと置くまで入り込む。 5)最後に半田付けして終わり。 くれぐれも取り外しや取り付けは一気にやろうとはせず、片方をやればもう片方と少しずつ するのがコツ。 さらに、ここで使うコンデンサには極性(+と-)があるので注意。間違うとコンデンサがパンクしたり他の部品を壊す可能性がある。 ■今回もやっぱりコンデンサ 今回のPCの蓋を開けてみると、案の定2つのコンデンサの上部が膨らんで パンクしていた。交換すると当然のことながら正常に動作した。 先日の液晶ディスプレイも同様にコンデンサが原因だったし、PCの修理を 繰り返しており、古いものが今でも使えてしまうのも良し悪しなのだが・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.21 20:56:22
コメント(0) | コメントを書く
[PCハードハードウェア] カテゴリの最新記事
|
|