カテゴリ:EasyCAP
■EasyCAP DC60には音の悪いものがある
私のブログでは、USBビデオキャプチャー装置であるEasyCAPは何度も書いているが、DC60+タイプと、DC60タイプの2種類あって、見た目は同じだが内部構成はまったく違う。基本的な性能は両者も同じだが、DC60+が64ビット版Windowsに対応、DC60が32ビット版に対応(実はドライバーをダウンロードすれば64ビット版でも使える)となっている点が異なる。 DC60+タイプはオーディオコーデックICが必ず内蔵されており音質が良い。 ところがDC60タイプは、オーディオコーデックICが実装されているはずが、コストダウンのためにか実装していないものが増えている。実際に手元に来るまでそれがわからず、もしこれをつかまされたら、取り込み時の割れたような低音質のオーディオにがっかりするだろう。 ■青色のEasyCAPはDC60タイプでオーディオコーデックICがある EasyCAPは、黒色のボディなのだが、最近「青色」のものを見かける。私のブログでコメントを頂いた方から、内部はDC60タイプそのもので、オーディオコーデックICが内蔵されているという情報を得た。 自分でも確認するためにほしくなって、eBayで「easycap」というキーワードで探したところ、黒色のものに紛れて青色のものがいくつか見つかる。この中で一番安い、本体$1.99、送料$6.99、合計$8.98のものをポチってしまった。PayPal決済で日本円746円也。これで7つめのEasyCAPとなる。 楽天市場で「EasyCAP」を検索すると、黒色のEasyCAPに紛れて、青色のものが1800円(送料別)ぐらいからいくつか見つかる。「FS-VC200」という名称がついているようで、商品の説明では付属ソフトは「ArcSoft ShowBiz DVD 2 , Blaze Video Magic 3.0」となっている模様。 ■やっと届いた青色EasyCAP 注文したのが5月1日、届いたのが5月27日、若干遅いがこんなものだろう。 届いたパッケージは、元々のブリスターパックから内部を取り出し、四角い発泡スチロールの板で挟み込み、それを薄い灰色のビニール袋で梱包したもの。同じ日に注文して6日ほどで届いたDC60+タイプと同じ梱包方法だ。 さて内部を確認すると、念願の青色EasyCAPが登場。そしてマニュアル、ドライバーCD、USB延長ケーブルはいつもの見慣れた付属品。 ■青色EasyCAPの内部 早速分解。このEasyCAPの側面には白いプラスチックのアクセントが貼り付けられているが、通常のEasyCAPと同様に四隅をこじると内部が登場。 基板上部を見てみよう。いつものDC60タイプそのもので、左側にSTK1160、右側にSilan SC8113(フリップス社のSA7113の互換品)が鎮座している。 基板下部はどうだろう。見た目は普通のDC60タイプだ。 よく見ると、オーディオコーデックICとしてrealtek社のものがよく使われているのだが、ここではVIA社のVT1612Aが実装されている。データシートを見ると、realtek社とはピンコンパチブルで、同じように使えるもののようだ。 基板の上下で、右側の外部へ接続する白いコネクタ部分付近だが、パターンはあるものの一部チップ部品が実装されていないのが若干気になった。 ■付属のCDとマニュアルについて DC60なので付属CDは黄色、そしてバージョンはv2.1cのはず。しかし紫色でバージョンはv3.1B(v.3.1Bの後、forが書かれているのはご愛敬。何用なのだろう? (笑))になっているのは、DC60+を偽装していることになる。 CD内部のファイルは、DC60用 v2.1cそのものだった。付属のビデオ編集ソフトはいつものUlead VideoStudio 10SEが入っている。 マニュアルは、DC60+の表記が見えるものが付属。これも本来DC60用のものがあるのに、あえて偽装している。 ■実際に動作確認 DC60タイプは、32ビット版Windowsのみ対応ということなのだが、Windows 7 64ビット版が搭載された低価格高性能のAS5750-H54E/KというノートPCを最近購入したので、あえてこれで動作確認してみた。 付属CDにはからビデオ編集ソフトUlead VideoStudio 10SEをインストール、問題なく終了する。非公式(?)の64ビット版のドライバーをここからダウンロード、これで動作確認してみた。これを実行すれば即インストールされる。その後EasyCAPを差し込むと、ドライバーがインストールされて「STK1160 Grabbaer」と「USB Audio Interface」が見えてくる。64ビット版WindowsでもあっけなくDC60として認識された。 詳しいことは過去に「EasyCAP DC60のまとめ。64ビット版Windows対応と映像形式」で書いたことと同じだった。 32ビットでの動作は、付属CDのドライバーを使わず、本家本物EasyCAP(EzCAP)DC60のドライバーをインストールしたWindows XPで確認。こちらも問題なく動作した。 ちなみによくDC60タイプでは、EasyCAPが認識されるとビデオデバイスがSytek STK1160を使っているにも関わらず、Sytek STK1150となってしまうことがある。これは付属CDに含まれる32ビット版ドライバーがSTK1150用となっているためで、動作には問題ない。気になれば上記の本家のドライバーを使えばSTK1160として認識される。 ■安価で音質が良い青色EasyCAPはおすすめ DC60タイプの黒色にもオーディオコーデックICが実装されたものもあるのだろうが、手元に届いて確認しないとわからない。青色EasyCAPは現在レポートをしていただいたこと、そして自分が確認したことでオーディオコーデックICが実装されているのは間違いない。 安心のDC60+タイプは値段が高めだし、パッケージや付属CDなどでDC60+を偽装しているので、中身はDC60タイプ、それもオーディオコーデックICが実装されていない粗悪品をつかまされる可能性がある。 その点、青色EasyCAPはDC60タイプではあるがオーディコーデックICが実装されており、比較的安く買えるのでおすすめとなる。CDやマニュアルをDC60+風に偽装している点はあるのはおいといて・・・。ただし、これもコストダウンのために実装されなくなるかもしれないが・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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