カテゴリ:Windows 10
■ネットブックにWindows 10へのお誘い
CPUの性能はあまり高くなくて解像度も低い(1024x600)が、値段が安くて小型のノートPCである「ネットブック」が以前に流行った。2008年頃から各社から発売されて爆発的に売れた。その後、iPadなどのタブレットが発売されて売れなくなり、現在では姿を消した。 そのようなネットブックは私のところにも3台あり、元はWindows XP HomeがインストールされていたものをWindows 7を入れ直して使っている。 そのうちの1台であるAspire one D250(AOD250と略されることもある)は、2009年4月に発売されたもの。その半年後にはWindows 7が発売されたため、OSはWindows 7 Starterに変更されて発売された。 搭載されたCPUはインテル社Atom N280、若干動作クロックの低いN270と並んで各社のネットブックに採用された。 内部のハードウェアは以下のように変更している。 HDD 160GB → 250GB メモリ 1GB → 2GB 無線LAN IEEE 802.11b/g → IEEE 802.11a/b/g/n OSは元はWindows XPだったが、Windows 7 Home Premiunに入れ替えて使っていた。 このPCには8月頃からWindows 10への無償アップグレードの通知が来ていたが放置していた。 アップグレードのハードウェアやソフトの条件を確認すると、問題なくできるようだ。 11月中旬にWindows 10の大幅なバージョンアップであるThreshold 2 (TH2、バージョン1511、OSビルド10586)がダウンロードできるようになったのでアップグレードしてみた。 ■Windows 10 Threshold 2のダウンロードとアップグレードメディアの作成 Windows 10 Threshold 2はダウンロード可能になったが、一部のバグがあったためにダウンロードできないようになったが、再びダウンロードが可能になった。 そのトラブルのゴタゴタやその他の詳細は以下のサイトで確認できる。 Windows10がアップデート – TH2(Build10586.14)まとめ アップグレードに使うメディアとして、DVD-RではなくUSBメモリーを使った。DVD-RではエディションがHomeとProの両方がインストールできるものが作成できないが、USBメモリーならば容量があれば可能ということ。さらにはネットブックには光学ドライブがないためUSBメモリーなら即接続してアップグレードができるためである。 ■Windows 10へアップグレード アップグレードは、USBメモリーの中のsetup.exeを実行、その後何度か再起動後に完了した。 アップブレード後のバージョン情報は以下の通り。 Windows 10 Threshold 2がダウンロード開始したときにあったバグが修正されて、OSビルドが10586.00から10586.14になっている。 ■Windows 10での動作は遅い 動作させてみると、動きが非常に緩慢。これは耐えがたい。 CPUの動作状態を調べるためにタスクマネージャーを起動して確認する。メモリの状態は余裕があるが、CPUの付加は99%の状態になっていることが多かった。これでは遅いはずだ。 その状態で数日使ったが、とても使える状態ではない Windows 10プレビュー版をネットブックに入れたという情報はweb上で見ると、それなりに動いているようだが、Windows 10の正式版、特に音声アシスタント機能「Cortana」が搭載されたWindows 10 Threshold 2では動作が厳しいのかもしれない。 ■Windows 7に戻す Windows 10にアップグレードしても1ヶ月以内なら以前のOSに戻すことができる。 遅くて使い物にならないので、設定の中にあるメニューから「Windows 7に戻す」選んで戻すことにした。 途中で次の今日はことが表示された。特にユーザーファイルのバックアップを勧めることが書かれていたことが気になったので、一部のファイルを影響のないDドライブにコピーしておいた。 その後は寝てしまったのでどれだけ時間が掛かったのかは不明。 ■Windows 7に戻した後 Windows 7に戻った。 ユーザーファイルはまったく問題なかった。Windows 10時のスクリーンショット画像もそのまま残っていた。 タスクマネージャーでCPUの利用率を確認すると4%。Windows 10の99%とはエライ違い。 動作もキビキビして気持ち良く使える。とは言え高性能のPCでWindows 7を動作させたときよりも遅いのだが(笑)。 やっぱりネットブックはWindows 7で使うのが正解だ。 ところで、Windows 7に完全に戻ったのかと思ったら一部表示が英語になってしまった。 ドキュメント→ Documents ピクチャ → Pictures ミュージック→ Music 問題はないのだが、完全に以前のWindows 7には戻らなかったのだ(大笑) ■ネットブックの再来? 安価なWindowsタブレット いくつかの販売店でWindows 10がインストールされた中国製のタブレットを輸入したものが1万円弱から購入できる。言わば最新のネットブックのようなものだ。 これらはItel社の最新ATOM CPUが搭載されているためキビキビ動作する。ストレージが32GBから64GB程度しかないので大量のアプリやデーターは入れられないが、安価にかつ手軽にWindows 10を使いたいときはこちらがお勧めなのである。 この場合によってはこれにOffice 365の1年間ライセンスが付いていたりとお得なのである。 ■※追記 その後、ネットブックにWindows 10をクリーンインストールしてみた。 「ネットブックにWindows 10のクリーンインストールは使える」の記事で書いたように常時負荷が100%近くいくこともなく、遅いながらもそれなりに使えている。Windows 7での動作とWindows 10では速度の体感はあまり変わらないと印象である。 Windows 10のライセンスを得るために一度アップグレード、その後はクリーンインストールして使うというのが良いと思う。 デバイスドライバーもWindows 10で必要なものがインストールされている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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これはトラブル例でしょう。
ネットブックのアーキテクチャがどうの、と言う問題でなく、トラブル例の一つです。 タスクマネージャの表示のように、 "Local Security Authrogy Process"が異常な動作をしている。 これをググってみても、日本では有用な症例が見あたらない。決定的な対策も見つからなかった。 Windowsのトラブル解決法の定石通り、 サービスや実行プログラムを一つ一つ 点検するしかないし、それによって解決するでしょう。 (2015.12.09 19:58:39)
ss生さん、コメントありがとうございます。
>これはトラブル例でしょう。 >タスクマネージャの表示のように、 >"Local Security Authrogy Process"が異常な動作をしている。 ご指摘のところはある可能性はあります。 ただし、タスクマネージャーで負荷が高いとき、負荷が高いのは刻々と変化しており、別のものがたかいものもありました。いくつかキャプチャーした内の一例としてあげました。 このPCのハードウェアは今回のアップグレードによりWindows 10でのライセンスマイクロソフトに紐付けされました。 ご指摘の点を踏まえ、今後Windows 10をクリーンインストールしてみてこのPCを再評価してみます。 ありがとうございました。 (2015.12.09 22:20:05)
それとWindows 10は、いったんアップグレードによりPCのハードウェアがマイクロソフトに紐付けされてしまえば、th2からはWindows 7/8/8.1のプロダクトキーでクリーンインストールできるように変更されたので、それを確かめることもできます。
ブログの記事へのネタ作りへの参考ともなった切っ掛けとなったコメントをいただきありがとうございます。 (2015.12.09 22:29:59) |
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