クラリネットなんちゃってジャズマンのジャズ日記 > ジャズに使われる楽器 > クラリネットクラリネットとは?クラリネットは、木管楽器の一種で唄口に取り付けられた1枚の簧(リード)によって音を出す 単簧(シングル・リード)の管楽器。 略称は「Cl」「クラ」などが良く用いられる。 クラリネットの音域と音色(以下の説明文でイロハ音名での表記は記譜音を指す)クラリネットの音域は、記譜で中央ハ音の下のホから上に約4オクターブ弱である。 クラリネット属は楽器学上、現在の西洋音楽で用いられる中では パンフルートと同様に閉管構造の楽器であり、長さが同じならば 開管の管楽器よりも、最低音が1オクターブ低い。 また、閉管であるために偶数次倍音が殆ど得られず、 音波の波形は矩形をしており、独特の音色を持つ。 他の木管楽器では第2倍音である1オクターブ上の音に同じ、 または似ている運指を使うことができるが、クラリネット属では 第2倍音が使えないので、第3倍音の1オクターブと完全5度上の音に 類似の運指を使う。 すなわち、最低音のホですべての側孔を閉じ、 ヘ-ト-イ-ロ-ハ-ニ-ホ-ヘ-ト-イ と変ロまで順次開けて行き、 1オクターブと完全5度上のロで再びすべての側孔を閉じる。 このとき第3倍音を出しやすくするためにレジスター・キー (他の楽器でのオクターブ・キーに相当)の孔だけ開く。 上のロの直下の変ロおよびイの音域は頭部の短い部分だけで共鳴するため 「喉の音」(スロート・トーン)と呼ばれ、あまり歓迎されない(とされる)。 他の音域とは異なる音色となる。 ジャズにおけるクラリネットの位置づけビッグバンド・ジャズの場合、アルト・サックス(またはテナー・サックス)奏者がクラリネットをバルトン・サックス奏者がバス・クラリネットを持ち替えることがほとんどで ビッグバンド・ジャズにおいて、(バス・)クラリネット奏者が、専任で所属することは珍しい。 小編成のコンボ・ジャズの場合は、クラリネットを演奏するジャズマンで エリック・ドルフィーなどが他楽器を主軸に、参加することがある。 (アルト・サックスやフルート奏者としても有名) しかしながら、北村英治や鈴木章治のように、クラリネット専門の奏者も若干ではあるが存在している。 また、ビッグバンド・ジャズ以前のディキシー(ニューオリンズ)ジャズでは クラリネット奏者も、大活躍している。 クラリネットを演奏するジャズマンベニー・グッドマンベニー・グッドマン(Benny Goodman, 本名:ベンジャミン・デイヴィッド・グッドマン(Benjamin David Goodman)、 1909年5月30日 - 1986年6月13日)は、クラリネット奏者。 スウィング・ジャズの代表的存在として知られる。 北村英治 慶應義塾大学在学中にクラリネットを学ぶ。 22歳でプロデビュー。 30歳の時、憧れだったベニー・グッドマンが来日した際には 彼の目の前で演奏し、賞賛を受けたこともある。 その後50歳を過ぎてクラシックの要素を取り入れた演奏も行なうようになり (そのために後輩にあたる村井祐児に弟子入りし、クラシックにおけるクラリネットの演奏法を学んだ) 音楽の幅が広がった。 その後も日本のジャズクラリネットの草分け的存在として 欧米のジャズフェスティバルにも招待されるなど、幅広い活躍をしている。 当ページ編集時、80歳近い高齢ではあるが、現在でもライブハウスでのセッションを精力的にこなしている。 ジャズの作曲も手がけており、「五月によせて」などの作品がある。 2007年4月、旭日小綬章受章。
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