この作品に聴かれるのは1人のミュージシャンのゆるぎない自信だ。
「グッド・ベイト」をここまでスリリングにプレイできるものが
ここまでいただろうか。
なんだか間が抜けたようなこの曲がジョン・コルトレーン の
テナーサックスによって新たな命を吹き込まれている。
本アルバムはジョン・コルトレーン がワンホーンで吹き込んだ
プレスティッジ・レーベル時代の最高傑作である。
ジョン・コルトレーン がハードバップの枠の中に収まっているのはこの時代まで。 「グッド・ベイト」で心地よくなったあとは「ロシアの子守唄」で文字通り卒倒してほしい。
この疾走感はビバップのそれとは違う次元にある。
さらにはハードバップと言う範疇も越えてジョン・コルトレーン が
どんどん巨大化していくのを目の当たりにするだろう。
レッド・ガーランド・ポール・チェンバース・アート・テイラーのリズムセクションも
ジョン・コルトレーン を盛り立て好演している。 常日頃、共演していたからだろう。
これ以降ジョン・コルトレーン の愛奏曲となる
「アイ・ウォント・トゥ・トーク・アバウト・ユー」は
インパルス・レーベル 時代のような深みのあるプレイは見られない代わりに、
これしかないと言う音を探っているようで逆に鮮烈だ。
ジョン・コルトレーン/ソウルトレーン
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ジャズアルバム紹介 ソウルトレーン/ジョン・コルトレーンを加筆・修正
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