ある意味ハードバップとはデトロイト、フィラデルフィア、シカゴ出身の
ジャズを志す若者が50年代後半ニューヨークに
ドッと流れてきた事で生まれた動きでもある。
特にデトロイト勢の活躍には目覚しいものがあったようで
サヴォイには『ジャズメン・デトロイト』
ユナイテッド・アーティスツとベツレヘムにはそれぞれ
『モーターシティー・シーン』と言うアルバムが
残されている。 本アルバムはペッパー・アダムスのリーダー作となっているが、実質的には
60年代初めまで続くドナルド・バードとの双頭クインテットによるもの。
このライヴの顔ぶれはボビー・ティモンズ(フィラデルフィア生まれ)以外デトロイトゆかりの面々だ。
エルヴィン・ジョーンズが参加していると言う事で、演奏の熱気は約束されたようなものだが
例によってペッパー・アダムスは遠慮会釈なくゴリゴリと吹き
ドナルド・バードも持ち前の思い切りの良さで喝采をさらう。
30人で満杯にやるような狭さだったらしい「ファイヴ・スポット」店内に
音が充満している様子が伝わる。
このレビューを編集に際して、友達所有を含め、持っているアルバムをほぼ時系列に
聴き直してみたのだけれど、57年頃から59年の初めあたりまでが
ドナルド・バードにとってトランペッターとしての馬力のピークだったように思う。
10トゥ4アット・ザ・ファイヴ・スポット/ペッパー・アダムス (視聴有)
他の人のレビューを読む(PC専用)
ランキング参加中です |
---|
| | なんちゃってジャズマンのジャズ日記TOPに行く | おいらの別名・ひろくん♪で投稿した動画?で
風景写真に、BGMをつけたものをいくつかアップしてます。
(一覧表示されます。 全2ページ。) |
|