ハードバップ、ファンキー・ジャズの形容につきものの単語に
グルーヴ、ロウ・ダウン、ウェイル、ブロウ、クック、バック・ホー
などがある。
これらはもともと情緒のあらわな表現を言う時に使う
隠語から借用したものが多いそうだ。
(マーティン・ウィリアムスによる)
ホレス・シルヴァーやジャズ・メッセンジャーズや
リー・モーガンやハンク・モブレーたちの音楽に使われると
なんだか彼らの音楽は情緒一本やりの音楽と受け止められてしまいそうだ。
しかしファンキー・ジャズの先陣を切ったホレス・シルヴァーのジャズからして
実に知的な創作活動とも言えるものが多い。
このアルバムの主人公のM&Mもその点では同じだった。
2人は史上最強のペック・コンビでありディップ・コンビだった。
なんのこっちゃ?
このアルバムを聴くと想像がつく。
7月生まれのカニ座同志は出会った最初から親友だった。
(ちなみにおいらは6月生まれのカニ座である)
リー・モーガンの初録音&初リーダー録音のお膳立てをしたのは
ハンク・モブレーだった。
音楽的な意見交換をすると足し算でなく二乗になり
一緒に演奏し始めるとそこからまたアイディアが湧いて色々と試してみたくなる。
そんな素敵な仲を“ペッキン&ディッピン関係”、とここで定義してしまいたい。
ペッキン・タイム
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