ベニー・ゴルソン、クインシー・ジョーンズと並んで、ジジ・グライスは
この頃とても評価の高いジャズのコンポーザー/アレンジャーとなっている。
ディジー・ガレスピーやアート・ブレイキーも彼の作品を録音した。
ボストン大学で作曲を学んだあと奨学金を得てパリでナディア・プーランジェ
らに師事して対位法を学んだと言う学歴があるから人気なのではなくて
昔のジャズから最先端までジャズのことをよく知っていて、
それを高学歴をひけらすのじゃないやり方でまとめ上げるからだ。
もちろん、リズム・ハーモニー・メロディに人一倍工夫があるが、
どの曲も親しみやすいのがジジ・グライスの作品だ。
57年、やはり高学歴のドナルド・バードと結成したのが
ジャズ・ラブ(LAB=実験室)・クインテット。
自作に凝り固まらず、ベニー・ゴルソン、ランディ・ウェストン、
ホレス・シルヴァーなどの同年代の若手の作品にも光を当てる。
─インテリ・ジャズ─
そんな形容がかつてあったが、それは横においといてまずは聴いてみよう
ジジ・グライス&ザ・ジャズ・ラブ・クインテット
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