好きなプレイヤーだ。 本アルバムをだいぶ前に友達から借りたのだが
ただちに愛聴盤となった(※)。
こんなにいいトランペッターなのだから、他にもリーダー作があるはずだと
色々と探した事もあったなぁ。等と、思い出に浸っている場合ではないのだが
正真正銘このキャンディド盤がリチャード・ウィリアムス唯一の
自己名義作である。
譜面に強かったためか、ビッグバンド畑での活動が多かった
リチャード・ウィリアムスだが、これほどの逸材が、その後四半世紀の間
二度とリーダー作に恵まれず、この世を去った事は、ジャズ界の失態のひとつではないかと思う。
おいらがリチャード・ウィリアムスについて思い浮かべる美点にして特徴は、まず音色が真っ直ぐで
てらいがないこと。 そしてソロにメリハリがあり、そしてこれが一番大切なのだが、どんな急速調の
アドリブでも、原メロディがどこかに見え隠れしているのだ。
レオ・ライト(アルトサックス・フルート)も独特の“うねり”を持った音色で主役のトランペットに
ぴったり追従しつつ、アドリブでは、しっかりと“ライト節”を撒き散らしている。
本当に彼は、これで音量さえあれば超A級のアルトサックス奏者に数えられていたに違いない。
Richard Williams / New Horn In Town
ニュー・ホーン・イン・タウン/リチャード・ウィリアムス
ニュー・ホーン・イン・タウンに再掲
(※) ちゃんと、アルバムは返してますよ(笑)。
その後、“どう、愛聴盤になったのか? ”は、内緒ですが。
ニュー・ホーン・イン・タウン/リチャード・ウィリアムス に加筆・修正を加え転載。
|