1928年8月、イギリス・ロンドン テムズ川のほとり。
今日も酔っ払いの1人が、酩酊しながらここを歩いていた。
「今夜の酒はうまかったなぁ~、あとはいい女でも見つかれば・・」
そう独り言を言いながら歩く酔っ払いの前に、紫のドレスを着た女が現れた。
「姐さん、1人かい?よかったら俺とあそばねぇか?」
「ええ、いいわよ。」
フードを目深に被っていて顔は見えないが、声は色っぽい。
今夜はとことんツイてるぜー酔っ払いはそう思いながら口笛を吹いた。
「いっぱい楽しいことして遊びましょvその前に・・」
女はフードを脱ぎ、月光の下に美しい容姿をあらわにした。
ほつれたブロンドの髪は少し熱を帯びた夜風になびき、蒼い瞳は爛々と光っていた。
酔っ払いはその澄んだ美しい蒼に魅せられた。
「お前の血をいただくわv」
女はそう言って酔っ払いの頚動脈を噛み切った。
翌朝、テムズのほとりで酔っ払いの死体が発見された。
彼は、全身の血を抜き取られていた。
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Last updated
2008.05.26 12:50:59
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