「なに、東雲が戦を仕掛けてくるだと!?」
昭義はそう言って扇を叩いた。
「ええ、先ほど間諜から仕入れた情報によると、東雲がわが国に攻め入るのも問題かと・・」
「そうか・・東雲の悪い噂は聞いていたが・・」
「噂、と申しますと?」
「東雲は自分の親兄弟を殺すときも平然としていて、そして血に飢えた冷酷な白狐だと。」
「噂といえば・・東雲が美津姫様のことを何かと嗅ぎ回っていると間諜から報告が。」
「・・そうか。」
いずれ東雲とは刃を交えることになるかもしれない・・昭義はそう思いながらため息をついた。
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最終更新日
2012年03月07日 15時59分05秒
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