美津はりつに冷たく拒絶されたことにショックを受け、奥の部屋で休んでいた。
「ねえ四郎、やっぱりわたしって化け物なの?」
「姫様・・」
「わたし、昨夜自分が何をしたか、覚えていないの・・わたしは一体なにをしたのか・・全然覚えていないの・・」
四郎は昨夜のことを全て話した。
「そう・・りつちゃんはわたしの本性を知ってしまったのね・・だからあんなこと・・」
美津はそう言ってうつむいた。
「ここも磯村のときといっしょなのね・・わたしはどこへ行っても“化け物”なんだわ・・」
美津は涙を流してうつむいた。
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Last updated
2012.04.01 21:45:31
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