藤吾の死から一週間が経ち、この村で大規模なキリシタン狩りが行われた。
連日村人達が役人に連行され、二度とその顔を見ることはなかった。
連行された村人達の大半は、雲仙の噴火口へと消えた。
この間まで平和だった村は、キリシタン狩りの犠牲となり、次第に村人達の顔から笑顔が消えていった。
美津は何とかしてキリシタン狩りから村人達を守りたいと思った。
だがそうしようとするたびに、鬼神の言葉が頭をよぎった。
“お前が人々を救おうとしても、尊敬されるどころか化け物呼ばわりされるだけじゃ”
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Last updated
2012.04.01 21:50:50
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