「レパード、何てことを・・今すぐその人を離して。その人は私達とは無関係・・」
そうアレクサンドラが言うと、彼女の喉元にナイフが突きつけられた。
「私に指図をするな、“ルビー”。こいつはいい人質になる。これで“サファイア”をおびきだすことができる。」
レパードはそう言ってにやりと笑って気絶したエドガーを見た。
「また例の場所で会おう。」
レパードはエドガーを抱きかかえ、フードの裾を翻して会場を去っていった。
「レパード・・」
アレクサンドラは呆然としてレパードが去っていた窓を見つめた。
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