幕末、明治、昭和と、激動の時代を駆け抜けた華族の令嬢達。
第二章の外国育ちでリベラルな考えを持つ万里子は、加賀の伝統工芸である九谷焼や加賀友禅をファッションアイテムとしてデザインしたことで海外で活躍することに。
万里子の負けず嫌いでチャレンジャーな性格は好感をもてました。
第一章で、家を守る為に健闘する勇にも好感をもてましたが、彼女よりも没落した元伯爵令嬢で女優として名を馳せた花音子の、バイタリティー溢れる生き方と、男勝りな性格が一番共感出来ましたし、好感を持てました。
華族や大名といった歴史の生き証人が居なくなり、最後の「華族女優」となった万里子の晩年の生き様が格好良くて好きです。
女性はいつの時代にも強いと感じた作品でした。