７0代、主婦の生き方

２月２３日（木）６時４０分　

昨日は、ほぼ１年ぶりの母のヴァイオリンレッスンのため、母宅に　出向く。

上半身が特に痛く　肩も腕も動かしにくいため、デイサービスで入浴したのちの湿布を貼った夜だけが、比較的よく眠れるという日常を繰り返す母。

わたしが　昨朝の８時すぎに家を出て、１０時前に母宅に着いたときには、これから　レッスンは到底無理と思わせるような状態で、ソファで横になっていた。


せっかく　先生が快く了承してくださったのにと、内心　どうしようとおもう。

気を取り直し　冷蔵庫から食材を出し、持ち込んだ材料にひとてまかけ、昼ごはんの用意をした。

１１時半に、ふたりで　おしゃべりしながら　ゆっくり昼食を　とる。


近所に母の用事も含めた買い物をする・昼食後　に、軽いいびきをかきながらベッドで横になる母の様子をみながら、若干の家事をする。


１３時半過ぎに、先生　来宅。

久しぶりのご対面に、母も先生も、気持ちの高揚が見て取れる。

早速、駒・顎当ての調整をしている先生と、母のおしゃべりが始まった。

ほどなく、レッスン　開始。


先生は　母のこれまでの状況を探り、母はホーマン２巻の１ページめを　弾く。

しっかりした弓さばきで、きっちり　音を出した。

いつも　お稽古は５分が精いっぱいと言っていたのに、ずいぶん　がんばっている。

先生も　顎当ての調整や、縮みがちになる左腕や指を　優しく指摘しながら、ゆったり　母の音色を確認して、適切なアドバイスを　出す。


わたしは　さすが　プロのお仕事と感心するし、母は　みるみるうちに元気になってゆく。


無理しない程度で切り上げ、次回の課題と　若干のおしゃべりタイムをいただき、先生は　次のレッスンへと　出向かれた。

その後の母は、えー？とおもうほど　元気を取り戻す。


左手マヒ気味による右肩負担に加え、姿勢が悪いために全身のバランスが崩れて、痛みや辛さにつながっていることを　強く実感したらしい。

すぐに　元に戻ってしまうだろうことは予想できるが、先生にレッスンを受けるという目標ができ、はりきる気持ちは　大きくなった。


母にとっての　何よりのリハビリを見つけられ、わたしも　ほっとしている。