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ナホム書２章を読んで思うこと。それは、「ニネベに対する、神の裁き」について。

ナホム書は、ニネベ（アッスリヤ）の裁き。つまり、神のご計画に逆らう勢力は、必ず裁かれるという真理を啓示しています。逆にヨナ書は、ニネベ（アッスリヤ）の救い。つまり、たとえどんな暴虐を極める異邦人であっても、神に立ち返る者はその裁きから救われるという真理を啓示しています。このように、裁きと回復（救い）は、御国の福音の大いなるテーマです。ナホム書とヨナ書は、双璧であり、相補的関係にあると言えます。

あなたに向かって上って来る「撃ち破る者」とは、メディアとバビロンのことです。アッスリヤに裁きがやってきます。それは以前、アッスリヤ（かすめる者）が、イスラエル（彼ら）をかすめたように、イスラエル１０部族の根（ぶどうづる）を散らしたように。アッスリヤに裁きがやってきます。

撃ち破る者があなたに向かって上って来る。城を守れ、道をうかがえ。腰に帯せよ、大いに力を強くせよ。主はヤコブの栄えを回復して、イスラエルの栄えのようにされる。かすめる者が彼らをかすめ、そのぶどうづるを、そこなったからである。（ナホム書２：１〜２）

当時の世界の覇権を極め、肥沃な三日月地帯を治め、世界の最大領土を手にしたアッスリヤも、５０年弱で首都ニネベが陥落します。このように世界の歴史は、神の大きな御手の中にあります。アッスリヤもついに、１５００年という長い歴史を閉じることになります。

万軍の主は言われる、見よ、わたしはあなたに臨む。わたしはあなたの戦車を焼いて煙にする。つるぎはあなたの若いししを滅ぼす。わたしはまた、あなたの獲物を地から断つ。あなたの使者の声は重ねて聞かれない。（ナホム書２：１３）

南王国ユダは、一時アッスリヤの支配から解放されます。しかし再び、バビロンの脅威に悩みます。預言者ナホム時代の南王国は、アッスリヤの脅威に苦しむアハズ、ヒゼキヤ時代。後に解放され、マナセ、アモン、ヨシヤの時代に至ります。しかし再び、バビロンの脅威に苦しむことになります。