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カテゴリ:工房的TA7358AP
*C 20pF マイク入力=5mV程度 ★バラモジ部分のバランスを追求してみた 【2004年10月web発表】 NET上ではTA7358のバラモジに早くから注目されていて、ダイレクトコンバージョン回路が創作されたりなど、安価なICであることもあり自作派の方に認知されていったようです。しかし、私の性分として、「○○用に開発されたICは○○用の回路で使う」というのに逆らいたい人なので、フロントエンド(受信機)以外で使うことをずっと考えていて、ダイレクトコンバージョンが出来るなら、逆に送信用DSB発生回路にも使えるじゃんと考えて組んでみたのが上記回路図です。 最大で-20dBmしか出力が取り出せないのが難点ですが、うまく動作してくれました。 ここでどうしても気になって仕方なかったのが、ミクサー出力から、普通にキャリア信号が出ていることです。全然バラモジじゃあありません。モニター用のAM無線機から「あーあー」と明瞭に聞こえてきたり・・・泣 この頃にはTA7358を使った送信回路などが電子工作書籍などに見られましたが、キャリア漏れに言及している製作記事はありません。見る限りメーカーの推奨回路そのまま何も付加しないままです。これではいくらフィルターを通しても、まともなSSBにはならないのではと考え、キャリアを消す実験もしてみました。 参考にしたのが、昔のSSB/CW機でSN76514をバラモジに使っている場合、CWモードは音声入力ピンにDCをかけてバランスを崩してキャリアを出していた回路です。 ならばTA7358も4ピンにバイアスをかけてやれば何か変化するのでは??? と試したのが回路図にある5kΩのVR で、グラフは4ピンの電圧変化に対してキャリアがどれだけ減衰したかのデータです。 データは絶対値のキャリア抑圧比ではなく、「未対策時の漏れキャリア」との比較でマイナス何dBか?です。 それでもかなりの効果が見られました。ただ、最大抑圧時のバイアス設定がクリチカルで、自作機としての安定性は考慮しなくてはならないところだと思います。 キャリア最小点に追い込んだところで波形をオシロで観測してみたのが左記画像です。教科書どおりの波形が見られています。 バイアスを崩してキャリアを適度に入れてみてAM波にしてみたところ。変調度48%というところか・・・ 上記AM波をスペアナで観測してみたところ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.22 21:47:04
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