じゃんす的北京好日子　東京編

最近部屋にいるときはもっぱら読書をしています。
ビジネス本は少なめで、小説を読むことが多いです。

最近読んでいるのが村上春樹と江國香織 です。
今まで両氏の作品はあまり読んだことがなかったのですが、先日真愛（まやさん）が完全帰国するとき譲って頂いた書籍の中に村上春樹と江国香織の本がたくさんあったので読み始めました。好きな作家やよく読んでる本が考え方、性格や発言内容などに影響を与えるといいますが、村上春樹、江國香織、まやさんてなんとなく繋がるなあというか、分かるなあという感じがしました。


今回特にお薦めしたい本が江國香織 の「つめたいよるに」です。



ショートショート物です。ショートショートは星新一しか読んだことがなく、今までショート＝SFのようなイメージを持っていました。

冒頭の作品「デューク」を読んで度肝を抜かれました。久々に読んでて鳥肌がたった傑作でした。愛犬が死んでしまった女性のちょっと不思議でせつなく悲しい体験なのですが、読んだあとに夕立が上がって青空が広がるような爽快感を覚えます。ちょっと調べてみたらこの「デューク」という作品はすでにセンター試験の入試に使われたり、ドラマ化されたり、絵本化されたりしているようです。

「デューク」のほかにも小学生が主人公で基地作りに没頭したり、近所の子供たちとカン蹴りするシーンが出てきたり、ビックリマンチョコみたいな懐かしいキーワードが出てきたりと、子供の頃を思い出して懐かしくせつなくなるような作品が多々ありました。

江国香織はなんとなく暗い恋愛小説を書くイメージを持っていたので、意外でした。恋愛小説はめったに読まないので今まで縁遠かったのですが、これを機会に他の作品も読んでみようと思いました。


↑「デューク」－せつないけど読んだあとに清涼感がある作品です。


村上春樹はそのうち読もう読もうと思っていた作家の1人です。

短編集とエッセイをいくつか読んでいますがどれもおもしろいですね。色んな経験をしているなあと感心する反面、誰もがしているであろう何気ない経験を読み物に昇華させるのがさすがだと思いました。村上春樹のショート作品の場合、「え、これで終わりなの、うそーん」ということがよくありました。その物足りなさというか、あとは察せよというところがいいのかもしれません。

「中国行きのスロウ・ボート」がおすすめです。


村上春樹が生涯で出会った中国人とのエピソードが書かれています。
1人目の学生時代に出会った中国人留学生との淡い恋愛が印象的でした。


私は吉本ばなな作品は昔から好きでよく読んでいるのですが、江国香織作品は共通点があるというか同じ匂いを感じました。作品の中に「死」が身近に出てくる、というところかな。


本をくれたまやさんに感謝です。
お礼にまやさんのメルマガと翻訳本を宣伝させていただきます。

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半年ぶりのメルマガ復活です。まやさんファンにとって嬉しいニュースですね。
もうOLさんだから「OLまやの～」になるのかな。


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