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ドクター本間のキネシオロジー

水道橋駅を出て南側のすぐのところにある東京学院の4階で、Dr.本間のキネシオロジーの実演があった。

キネシオロジーとは人体の筋反射テストを応用した癒しの技術である。

会場には50名ほど来ていて、「ほんま」と名札を付けた本間先生が会場に来られた3人の方に施術された。
実に記憶に残る光景であった。

「キネシオロジーとは、キネシスという"運動/動き"という意味のギリシャ語の語源と、ロゴスという"学問"という意味の接尾語がついた合成語です。
医学を基礎にした身体の運動に関する筋肉の解剖/神経/物理機能/生化学機能/運動機能を専門的に研究する学問で体育学とスポーツ医学に関連しています。」と説明にはある。

 具体には。筋肉の反射テストというボディランゲージを使って身体の状態を検査して治療していく治療方法だ。

「キネシオロジーはするのも大事だが、見るのも大事です」

と本間先生が言われる。
年のころ50くらいのやさしいお顔だ。

「見て皆さんも参加できる。参加した人も5分の1か、12分の1の人も体のコンディションがよくなるでしょう」

「私は15年ほど前、鍼灸をやカイロスティックを学んだ。
カイロのなかで、AK、アプライドキネシオロジーの原型を学んだ。
 治療していくなかで、分ること分らないことがある。
治るケースと治らないケースがたまる。
例外がでてくる。
一方何で治っちゃうのというケースもあり、うまく治らない、例外が出てくる。
 そういうとき、アプライドキネシオロジーを一般の人にも伝えるよう編集したタッチフォーヘルスのジョン・シー先生に出会い、
「さまざまなものがつながりをもっている」
というコンセプトを説明され、例外のケースが理解できるようになって治るようになっていった。
プロフェッショナルではなく、一般の人にキネシオロジーを広める、キネシオロジーは恵みである。」

なるほどな、
ドクター本間の願いは、キネシオロジーを一般の人に広く伝え、自分で気づき、治すということができるようになることなのだ。

キネシオロジーを受けたい方と本間先生が問うと2、3人が手を挙げた。

「あなたは終了生だから」と前列の白髪の女性に声をかけ、後ろの方で立見して手を挙げた20代後半くらいの女性を指名した。

前に出てきたその女性にどこが悪いのかと聞くと
「2が月ほど前から咳がとまらないのです」という。

本間先生が2ヶ月ほど前、何があったのかと問うと
「新製品ができて嬉しかったけど、忙しくて・・・」
と体調を崩した原因をいう。
しかし、キネシオロジーでそれは本当の原因ではありませんねと本間先生に喝破され、真の原因と向き合うようになった。

特に最後の若者への施術が面白かった。
左半身がひきつったり、痛んだりして調子が悪いという。
若者の右腕を前へ水平に伸ばさせ、本間先生がその若者の左肩に手を置き、「筋、骨、ポーズ、ポーズ、アクセス」と言って、右腕の手首あたりに下向きの圧力を加える。
抵抗するようにと言ってあるから、若者の逞しい右腕はカチッと固定され、ビクともしない。
本間先生が調子が悪いのはいつからですか、何が原因だと思いますか、シークレットにしたければそれでもいいですよと聞く。
若者は、彼女が原因だと思うが、その内容はシークレットにしたいと答える。
本間先生が「彼女の顔を思い浮かべてください」と言い、右腕の筋反射テストする。
驚いたことに、右腕が抵抗できなくて、ダランと下がる。
本間先生の指一本のソフトな圧力ですら抵抗できない。
「君は素直な人ですね」とおっしゃる。
「彼女の気分に合わせて、君の気分も上下しているんじゃないんですか?」と聞かれるがピンとこない。
キネシオロジーでは被験者の気づきが大事で、筋反射テストを通じ自分で治すという事のようだ。

2人目の奥様は、ママさんバレーで体を痛めてと自分では自覚していたのだが、キネシオロジーにかかると本当の原因は実はご主人との関係にあったようなのだ。
本間先生が並べた言葉の中で印象に残った意味を考えてくださいと言われて考えているうちに涙を流して、癒されてしまったのだ。

本間先生は「言葉も癒しです」とおっしゃった。

最後にキネシを受けた若者のことである。
ベッドに寝かされ、本間先生が16箇所ほどの筋反射テストを繰り返すが、反応がいまいちで「困ることもあるんですよ」と冗談めかして言われた。
若者に9番の恥骨の端に両手で触らせて、テストすると脚の筋肉がピタッと圧力に耐えた。
「よかった」と本間先生はにこやかに笑われた。
助手の方の持っていたカードの言葉「リラックス、情熱、責任、・・・」と言葉を三回ほど繰り返された。
「印象に残った言葉の意味をしばらく考えてみてください」と若者に言われ、その間、聴衆に説明された。
その後、若者に彼女のことを思い描かせ、右腕の筋反射テストをされたが、ピタッと筋はとまった。
ちょっと前まで指一本に抵抗できなかったのに。
「彼女はどう見えますか?」
「小さく見えます」
風船みたいに膨れ上がって見えていた彼女のイメージがしぼんだという。
「今度、彼女に会うときは、今のように思ってから会うんですよ」と本間先生はアドバイスされた。

帰りがけ、中年の男性がその若者に
「どんな言葉を考えたんですか」
と聞いていた。
つい聞き耳が立つ。

「情熱、寛容、責任です。」
ふふ、いいことを聞いた!


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