西南学院大学図書館が「二宮金次郎の対話と手紙」「ボーイズ・ビー・アンビシャス第4集」が蔵書となった、感謝!
大学図書館 12冊 宇都宮大学(A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L) 11冊 東京大学(A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K) 、九州大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L) 、岩手大学(B.C,D,E,F,G,H,I,J,K,L)、高知大学(B.C,D,E,F,G,H,I,J,K,L) 、長崎大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L)、鹿児島大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L) 、東京農業大学学術情報センター〔オホーツク〕(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L)、東洋大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L)、大阪教育大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L) 、敬和学園大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L,M)10冊 東北大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L) 、福井大学(B,C,D,E,G,H,I,J,K,L) 、徳山大学(B,C,D,E,G,H,I,J,K,L)、北海道教育大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L) 、宮城教育大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K)、鹿児島純心女子短期大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L) 、関西国際大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L) 、金沢学院大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,L) 、玉川大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L)、鹿児島県立短期大学(C,D,E,F,G,H,I,J,K,L) 、北星学園大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L)、法政大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K)、静岡産業大学(B,C,E,F,G,H,I,J,K,L) 、独協大学(B,C,D,E,F,G,I,J,K,L)、駒澤大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L)9冊 京都大学(A,B,D,F,G,H,I,J,L)、北海道大学(B,C,D,F,D,G,H,I,J,K)、弘前大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K)、福島大学(B,C,D,G,H,I,J,K,L) 、青山学院大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K) 、高崎経済大学(B,C,D,G,H,I,J,K,L) 、水産大学校(B,C,D,G,H,I,J,K,L)、聖隷クリストファー大学(B.D,F,G,H,I,J,K,L) 、東京農業大学(B,D,E,F,G,H,I,J,L)、立命館アジア太平洋大学(APU)(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L) 8冊所蔵 金沢大学(B,C,D,E,F,G,I,J)、神戸大学(A,B,D,E,F,G,J,L)、高崎経済大学(B,C,G,H,I,J,K,L)、桐蔭横浜大学図書館(B,F,G,H,J,K,L,M)7冊所蔵 新潟大学(B,D,F,G,H,I,J) 、京都教育大学(D,F,G,I,J,K,L)、早稲田大学(A,B.D,G,H,I,J) 、関東学院大学(B,C,G,H,I,J,K) 、東北福祉大学(C,H,I,G,J,K,L)、沖縄国際大学(C,D,G,I,J,K,L)、酪農学園大学(B,C,H,I,J,K,L)、活水女子大学(C,G,H,I,J,K,L) 6冊所蔵 大分大学(C,G,H,I,J,K)、日本大学生物自然科学部(C,D,E,F,G,H) 5冊所蔵 九大理系(G,H,I,J,K)、群馬大学(D,E,F,G,L)、日本女子大学(C,F,H,I,K)、札幌大谷大学(G,H, I,J, L)、西南学院大学(G,H,I,J,L) 4冊所蔵 上武大学(C,D,E,F)、同志社大学(B,F,K,J)、同志社女子大学(D,F,G,J)、小樽商科大学(D,E,F,J)、兵庫大学(G,H,I,J)、武庫川女子大学(G,I,J,L)、愛媛大学(B,E,D,J)、國學院大學(F,G,I,J)、首都大学東京(G,I,J,L)、 3冊所蔵 埼玉大学(B,D,F)、高野山大学(B,C,D)、京都工芸繊維大学(I,J,K)、神戸学院大学(B,D,E)、鳥取短期大学(G,J,K)、南山大学(G,H,J) 2冊所蔵 静岡大学(A,B)、大阪市立大学(B,F)、北陸学院大学(F,G)、東北学院大学(J,L)、高知工科大学(D,I)、宮崎大学(G,J)、東海大学(B,F) 1冊所蔵 北海道科学大学(I)、群馬県立女子大学(I)、東京都市大学(D)、慶応義塾大学(A)、甲子園大学(G)、佐賀大学(B)、上越教育大学(B)、鹿屋体育大学(D)、日本大学国際関係学部(F)、室蘭工業大学(I)、東京女子大学(G)、ICU(J)、神戸国際大学(G)、北海学園大学(J)、フェリス女学院大学(D)、A 日本近代製糖業の父台湾製糖株式会社初代社長鈴木藤三郎 B 報徳産業革命の人 報徳社徒鈴木藤三郎 C 二宮尊徳と日本近代産業の先駆者鈴木藤三郎 D ボーイズ・ビー・アンビシャス―クラーク精神&札幌農学校の三人組と広井勇 E 砂糖王鈴木藤三郎―氷砂糖製造法の発明― F ボーイズ・ビー・アンビシャス―米欧留学篇 G ボーイズ・ビー・アンビシャス―新渡戸稲造の留学談・帰雁の蘆 H 報徳記を読む第1集I ボーイズ・ビー・アンビシャス―札幌農学校教授・技師広井勇と技師青山士-「紳士」の工学の系譜J ボーイズ・ビー・アンビシャス 内村鑑三神と共なる闘い―不敬事件とカーライルのクロムウェル伝 K 報徳記を読む第2集 L 二宮金次郎の対話と手紙 第一小田原編(少年、青年編)M 補注鈴木藤三郎の米欧旅行日記西南学院大名誉教授・高倉洋彰氏 稲作は空から“降って”きた?2016.2.5 昨年11月末の九州考古学会で、福岡県筑前町の大木(おおき)遺跡で出土した92号甕棺(かめかん)に、飛翔(ひしょう)する鳥が刻まれているという、武末純一福岡大学教授らの興味ある発表があった。 絵は頭をもたげ、脚を伸ばし、翼を広げて飛ぶ鳥の姿で、サギかツルと思われる、とされている。ただ、サギやツルにしては首が短い。果たして本当に絵なのだろうか-。土器の表面の調整痕とする否定論を含めて、いろんな意見がある。 弥生土器に絵を刻んだ例はあまりない。数少ない例では、鹿や水鳥、建物が主要な画題になっている。水鳥の場合、立った姿で表現され、飛翔する姿はこれまで知られていない。 ところで、92号甕棺はすでに絵があることで知られていた。 それは、今回指摘された“鳥の絵”の反対側にある。左から入り口を思わせる鳥居風の門、何かわからない四角形の文様、その右に竪穴住居4棟、少し空けて竪穴住居4棟が線刻されている。四角形の文様の下に、曲線であらわされた図の一部がみえるが、他の例からして立った姿の水鳥であろう。 これらの線刻とは別に、中央の竪穴住居の下に、大まかに輪郭を線で刻み、内部を黒く着色した四足獣が2頭いる。この表現法は他にはないものだ。 大木の絵は、鹿・水鳥・建物の弥生絵画の3要素をもっている。野生のはずの鹿が描かれているのは、『播磨国風土記』にある、鹿を捕らえ、その腹を割いて血の中に種子をまき、稲の苗の成長を祈った、という神事を思わせる。 地霊としての鹿と、穀霊としての水鳥、そして入り口から2群各4棟からなる村の景観を刻むことによって、この村に豊穣(ほうじょう)がもたらされることを祈願した絵のように思われる。 今回、新たに話題となった部分が絵であるならば、それは従来の絵と何らかの関連があると思われる。 『日本書紀』巻二に、興味深い話がある。 いわゆる天孫降臨に際し、天照大神は降臨を命じた天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)に、宝鏡と高天原(たかまがはら)の神聖な稲穂を授けている。 降臨は結局、天忍穂耳尊の息子である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)によって実践されるが、この時にも宝鏡と稲穂を授けている。稲穂は天からもたらされたというのである。 これが『倭姫命世記(やまとひめのみことせいき)』になると、伊勢・志摩地方では、伊雑宮(いざわのみや)に白いマナヅルが稲穂をくわえて飛来し、稲作が始まり、豊作をもたらすようになったという。 鶴がくわえていた稲穂をうっかり落としたことで稲作がはじまったという伝承である。 いずれも、稲穂は天からもたらされている。これを穂落とし伝説というが、大林太良(たりょう)氏の研究によれば、羽後(秋田)・羽前(山形)から奄美、琉球(沖縄)にいたるまで、ほぼ全国に分布している。 大木92号甕棺の新たに知られた部分が飛翔する鶴の絵であれば、反対側の豊穣を祈る絵の前段になる、稲作発祥の穂落としの場面である可能性が生じる。 そうであれば、穂落とし伝説の最古の事例になる