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カテゴリ:広井勇&八田與一
6 ベル氏への手紙第七~一〇信 抜粋
第七信 一九八一年九月八日付 訪日の勧め 「私の今日までの数々の失敗は、皆自分が国人を信じ過ぎたためであると言えます。」 第八信 十月二十一日付 ベルと再会ならず 「あなたは日本へ来られず、逆の方向へ航海してしまわれました。」「哀れな内村はあなたの想像以上に落胆しています。」「昨今は、再び神と国のために尽せるだろう、との希望をいだくに至りました」 第九信 一九八二年一月十四日付 「私は」ただしく真なり、と信じた事をそのままに書き、また語り、その結果はあげてこれを神にゆだねます。私の健康は上々ではなく、今になお不眠症と神経衰弱に苦しめられ、ためにしばしば生きることがいやになります。しかし周囲を見回すとき、我が国がなお私を必要としつつあることを知って勇気を振い起します。どうか私のために祈って下さい。」「エリ、エリ、ラマ、サバクタニ!の無限の意味を考えます。父なる神が私の神でなくなる時、子なる神が私の神となって、再び私を父なる神に連れ戻す。もし神の道の義を人に示す子なる神がいないならば我々は皆無神論者になってしまうと思います。」 第一〇信 ベル、オランダ訪問の計画 「オレンジ公ウィリアムとクロムウェルは私の理想の英雄です。」「クロムウェルに関してはカーライルで読みました。十七世紀はキリスト教史上最も偉大な時代だったと思います。その頃の人は皆一生件名でした。口に言い表すところをそのまま心に固く信じていたのです。」「日本ではパンの問題は実に難しい、解決至難な問題です。哀れな人間は、生きるため、パンに頼らねばならず、空気に頼ってはいられません。数年間は宗教に関する事業を放棄しようかと考えています。」「全国民から疑いの目で見られている時、遥かな所で、日ごと彼のために祈りつつある友のあることを知ることが、その人にとり、どれほどの喜びであるかは、ただ想像にまかせます。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年07月13日 08時37分13秒
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