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カテゴリ:広井勇&八田與一
10 ベルへの手紙その四(六)純潔高貴とする全て
私は既に着々回復に向かい、手も空いているので、生活もあり有意義な働き場所を探しています。友人たちは今日までの教育上の経験を生かし私立学校を開けと勧めます。しかし私が「沈みかかる時」、誰が「綱をなげて」くれるでしょう。勉学に志す十五万の青年の集まるこの東京にキリスト教学校一つくらいは勿論必要です。しかし私の熱い眼はじっと仙台―我が帝国のうち確かに一番有望な地方である東北地方の中心地―に注がれています。東北日本の地に、西南日本の同志社に匹敵するキリスト教大学を建てるため、少なくともその道をひらくため、私と共に立つ者は誰でしょう。野心満々たるクリスチャン青年、及び神よりこの世の富をゆだねられた男女のために、すばらしい活動の分野がまだ残されています。 たびたびのご好意、適切なおりに着いています。まだ結婚したことを報告しませんでしたが、それは妻がまだ信者でなかったからです。しかし私は幼い頃から、彼女がこの上ない忠信な少女だったことを知っていました。妻はまもなく私の宗教の中に人の性質を純潔高貴とするすべてが存することを見いだしました(It did not take her long to find in my religion all that is pure and ennobliing in human nature.)。彼女は今では私の知る最も篤信な婦人の一人となりました。勿論ミネアポリスの友について、常に語り合っています。 三月十五日 私が敬礼することをためらったことから始まった仏教・神道・儒教・無神論者連合のキリスト信徒攻撃運動はなお続いています。我々の側では威厳ある沈黙を守り続け、ただキリストを求める人にだけキリストを説いています。「何ゆえ諸々の国びとは騒ぎたち、諸々の民は空しいことをたくらむのか」云々。 この手紙の内容はあなたと日本におけるキリストの業(in the cause of Christ in Japan)に真の関心を持つ人に限ります。公表されると敵は私を攻撃する新しい武器として取り上げるでしょう。内村鑑三 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年07月19日 05時25分33秒
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