12336069 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

GAIA

GAIA

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
全て | 報徳記&二宮翁夜話 | 二宮尊徳先生故地&観音巡礼 | イマジン | ネイチャー | マザー・テレサとマハトマ・ガンジーの世界 | 宮澤賢治の世界 | 五日市剛・今野華都子さんの世界 | 和歌・俳句&道歌選 | パワーか、フォースか | 木谷ポルソッタ倶楽部ほか | 尊徳先生の世界 | 鈴木藤三郎 | 井口丑二 | クロムウェル カーライル著&天路歴程 | 広井勇&八田與一 | イギリス史、ニューイングランド史 | 遠州の報徳運動 | 日本社会の病巣 | 世界人類に真正の文明の実現せんことを | 三國隆志先生の世界 | 満州棄民・シベリア抑留 | 技師鳥居信平著述集 | 資料で読む 技師鳥居信平著述集  | 徳島県技師鳥居信平 | ドラッカー | 結跏趺坐 | 鎌倉殿の13人 | ウクライナ | 徳川家康
2014年08月31日
XML
現代に生きる報徳2 「推譲の心が建てた報徳博物館」
2013年10月小田原の報徳博物館は30周年を迎えた。博物館建設のきっかけは1975年当時参院議長の河野謙三氏、当時神奈川県副知事佐々井典比古氏に『尊徳さんが没後120年という節目を迎えるから何かやってみては』と提案された。佐々井氏は北海道報徳社など4団体中心の「二宮尊徳没後120年祭記念大会」を企画し、翌年、市民会館で開催した。大会宣言第一条に『報徳の遺品・遺物が散逸する恐れがあるので、集積する施設の建設を』の内容が盛り込まれ、博物館構想が出てきた。現博物館の地所は富士フイルム初代社長の社宅で、富士フイルムに譲渡をお願いすると『博物館建設なら』と許可いただいた。建設資金も推譲金で賄った。報徳の仲間が率先し5千万円集めた。当時企業に寄付が根付いていない頃で、元経団連会長で臨調会長の土光敏夫氏が報徳にぴったりと、佐々井氏が土光氏に直接頼みに自宅へ出向くと即快諾され、建設賛助委員会会長まで務め、各業界団体から寄付が集まった。これがニュースになると、関西経済界に声を掛け寄付を集めたのが松下幸之助氏だった。こうして、約5億円が集まり、83年9月に完成し、開館式が行われた。
報徳博物館を運営する報徳福運社の草山昭理事長は語る。
「自身がその地域で成り立っているのは、周囲の人や環境のおかげであることに感謝することが『推譲』のもとになります。それは二宮家にあった教えなのだろうと思います。例えば、酒匂川の堤防が氾濫した際、病弱な父は堤防の普請には出られない、代わりに自分が出ていくけれど子どもなので大人並には働けない。どうしたら貢献できるか、子どもながらに考えて草鞋を作り、堤防普請のために働く大人たちに履いてもらった。これはまさに『推譲』の精神。また尊徳は、成人してから一家を再興しますが、再興できたのも大きくいえば世の中があるから。そういうところにも感謝します。」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014年08月31日 09時13分11秒



© Rakuten Group, Inc.