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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
現代に生きる報徳・余録2 「報徳記」・「報徳論」を併せて読む
「報徳論」は「報徳記」と共に相馬侯から明治天皇に献呈されました。「報徳記」は嘉納されましたが「報徳論」は差し戻されました。時の宮内庁役人がその理由を記しています。 「報徳記を読むと、篤実温良で人心を動かすに足り敬服する。報徳論は論旨が貫通しないところがあり、古哲の説にそむき、賢聖の書に合わないものがある。我が古伝にないもので、議論を来すであろう。今、これを宮内省で刊行すれば、誤りを天下に伝える恐れがある。聖徳を汚し、二宮先生の徳を損じよう。報徳記だけ刊行し、報徳論は刊行しない。ただ気遣いとするところは、このような杜撰なものをそのまま出版すれば、宮内省ひいては聖上の徳をけがすことを恐れる。これ老婆心のみ。」 岡田博氏の葉書に「報徳論に尊徳先生の真姿があります」とありました。明治以降の報徳運動は、ある意味、明治政府の意向に沿った受容であったのかもしれません。21世紀、二宮先生の考えを世に広めるには、「二宮尊徳全集」に基づく事は言うまでもありませんが、富田高慶の「報徳記」・「報徳論」を併せ読んで二宮尊徳の考えを理解する必要があると考えます。「報徳論」は尊徳先生が生前に認可された書です。これが「報徳論」を第2集に収録し、また「森町で報徳論を読む」を開催した理由です。 全員で「報徳論」原文を【4】まで輪読した。「現代に生きる報徳」のコラムを読んで、読書会を終えた。声を出して読む、他の人の読む声に耳を傾ける、これが本会の読書会の方法である。富田高慶の原文は、漢文のリズムが心地よい。全国の読書会において「報徳記」・「報徳論」の原文を声に出して読まれ、「尊徳先生の真姿が現れる」ことを心から願う。 読書会の最後に、床の間の「報徳訓」に、「ありがとう」・「感謝します」(五日市剛先生の「魔法の言葉」)を全員で唱え、一礼をして、読書会を終了した。いい読書会であった。「報徳論を読む」に参加して頂いた森町の方々と「報徳報本社」ひいては、遠州報徳の師父に心から感謝します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年09月18日 01時20分55秒
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