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2014年10月24日
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平成26年10月25日

佐呂間町立図書館 様

 「報徳記を読む」及び「ボーイズ・ビー・アンビシャス第1集」の
寄贈について
「二宮尊徳の会」では、これまで以下の「資料集」を刊行し、全国の公共図書館・大学図書館に寄贈してまいりました。お蔭様で、明治時代、砂糖王と称された鈴木藤三郎氏を顕彰する「報徳産業革命の人」や「ボーイズ・ビー・アンビシャス」シリーズは、国立国会図書館等300の図書館で蔵書としていただき、現在では各図書館で集積されるまでになっています。
貴館におかれましては本会刊行の「ボーイズ・ビー・アンビシャス」を蔵書としていただき、感謝申し上げます。
このたび、新たに本会の原点となる「報徳記を読む」を刊行いたしましたので「ボーイズ・ビー・アンビシャス第1集」とともに寄贈いたします。
「報徳記を読む」には、「報徳記」原文(全ルビ付)及び現代語訳、更には二宮尊徳に関する資料を収録しましたので、初めて報徳思想に触れる人にも、また報徳思想を理解されている人にも有意義な資料集であると考えます。
またボーイズ・ビー・アンビシャス「クラーク精神&札幌農学校三人組と広井勇」は、札幌農学校二期生内村鑑三、新渡戸稲造らが「いかにしてボーイズ・ビー・アンビシャスを現実化したのか」、「日本の近代化・合理化の一源流札幌農学校精神」を明らかにしようとする記念すべき第1集です。貴図書館において共に蔵書としていただき、広く市民の皆様の閲覧に供していただければと存じます。貴図書館のますますの発展を祈念します。

【二宮尊徳の会の刊行物】
「日本近代製糖業の父 台湾製糖株式会社初代社長鈴木藤三郎」(2010年:絶版)
「報徳産業革命の人 報徳社徒鈴木藤三郎」(2011年)
「二宮尊徳と日本近代産業の先駆者鈴木藤三郎」(2013年1月:絶版)
「砂糖王鈴木藤三郎―氷砂糖製造法の発明―」(2013年6月:絶版)
「ボーイズ・ビー・アンビシャス-クラーク精神&札幌農学校の三人組と広井勇-」(2013年3月:絶版)
「ボーイズ・ビー・アンビシャス 米欧留学篇」(2013年10月:絶版)
「ボーイズ・ビー・アンビシャス 新渡戸稲造の留学談・帰雁の葦」(2014年2月)、同二刷(3月)
「報徳記を読む」(2014年3月)
「ボーイズ・ビー・アンビシャス 神と共なる闘い」(2014年7月)



「二宮尊徳の会」において「報徳記」を輪読する時には、最初「報徳訓」を斉唱する。「報徳訓」を全員で斉唱すると心が揃う。「報徳訓」の意味を考える、寧静致遠。

 「報徳訓を現代に生かす佐呂間漁業協同組合」
佐呂間漁協の貯金残高を組合員数で割ると約1億円。その仕組みは非常にユニークである。水揚高の70%は月取貯金として無条件で天引されて、翌年の生活費に回される。そのほか納税準備金、漁協への手数料、年金など水揚高の9割が天引きされる。自由に使えるお金は1割以下。生活費は前年度積立の月取貯金でまかなう。前年度の稼ぎで今年度生活する。月取貯金も全て生活費に回されるわけでなく、残った金は貯金され、平均1億円の貯金を持つことができた。組合員は毎年1月その年の営漁計画書を出す。計画書を漁協の担当者と組合員で計画が妥当か話し合う。漁協は貯蓄額の80%まで貸し出す。借りた金だから毎月返済する。金銭の緊張感が維持できる。昔の漁師は1回の漁で何百万も稼ぐと、その金を腹巻きに入れ、キャバレーに繰り出したりもした。もともとこの仕組みがあったわけではない。佐呂間漁協がホタテの養殖を始めたのが昭和40年で、組合員の生活を安定させたいと始めた。当時の漁協には新事業を立ち上げる資金がなく、上部団体に借入れを申し込み断られた。販売取扱高も貯蓄残高も少なかった。町が債務保証し必要な資金が確保できた。「佐呂間漁協の仕組みは、初代の船木長蔵、二代目の船木長太郎という組合長がつくりだした。
その精神は二宮尊徳の報徳訓にあった。特に最後の三行
今年の衣食は昨年の産業にあり
来年の衣食は今年の艱難にあり。
年々歳々報徳を忘るべからず。
が、佐呂間漁協の基本精神になった。」
 報徳訓をこのように仕組みとして実践している例はほかに聴かない。
鈴木藤三郎は、尊徳先生の「荒地の力を持って荒地を興す」を製糖業など近代産業に適用して成功させた。尊徳先生の言葉を自分のものとできるならば、生涯使っても使い尽くせない無尽蔵の宝庫となる。その人一代だけではなく、それを実践し続ければ、子孫や共同体まで豊かにうるおしてくれる。鈴木藤三郎はこう断言する。
「報徳の道を修養し、この道の精神を以て各種の事業に応用すものあらば、事として成らざるなく、業として成功せざるなし」(「報徳実業論」『報徳産業革命の人』p.167)






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最終更新日  2014年10月25日 03時42分14秒



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