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カテゴリ:イマジン
新聞配達員の機転が独居女性救った…たまった新聞見て通報
福島県南相馬市にある新聞販売店の女性従業員の機転で、一人暮らしの60代の女性が一命を取り留めていたことが16日、分かった。 女性従業員は30代で、同市鹿島区の鹿島新聞販売センターに勤務。15日午前4時ごろ、同区内の災害公営住宅の女性宅に新聞を配達した際、4、5日分がポストに入ったままになっていることに気づいた。不審に思い、すべての配達を終えた同7時ごろに再び訪問。インターホンや玄関越しに声をかけたが、応答がなかった。換気扇が回りっぱなしで駐車場に車もあったことから、市の担当者に連絡した。 市の担当者が南相馬署員とともに駆けつけ、部屋の中を確認。衰弱しきった状態で倒れている女性を発見し、市内の病院に搬送した。女性は動けず、食事も数日間取った形跡がなかったことから、発見が遅れれば危険な状態だったとみられる。同署によると、命に別条はないという。 災害公営住宅は南相馬市が東日本大震災の被災者向けに整備。約3800平方メートルの敷地に鉄筋コンクリート3階建ての5棟30戸を建設した。今年10月1日に入居が開始され、女性は同月末、仮設住宅から転居したばかりで隣人との交流は少なかった。女性従業員は「引っ越してきた時、女性は何度も“疲れた”と言い、顔色も良くなかった。早めに気づいてよかった」と話しているという。 南相馬市は今年3月、震災と東京電力福島第1原発事故で一人暮らしや高齢者だけの世帯が増えたことを受け、孤立死などを防止するため市内の新聞販売店や牛乳販売店などと「安心見守りネットワーク」協定を締結。各店は異変を察知したら、市や警察に通報するとしており、毎日新聞やスポニチなどを配達する鹿島新聞販売センターも協定を結んでいた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年11月19日 19時56分33秒
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