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2014年11月23日
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カテゴリ:広井勇&八田與一

「二宮尊徳の会」刊行本複数タイトル所蔵図書館一覧 20141122日現在                            

県立図書館 10冊 埼玉県(A,B.C,D,E,F,G,H,I,J) 、鹿児島県(A,B.C,D,E,F,G,H,I,J)

9冊所蔵 東京都(A,B.D,E,F,G,H,I,J) 、富山県(B.C,D,E,F,G,H,I,J)、石川県(A,B,D,E,F,G,H,I,J)、愛知県(A,B.C,D,E,F,G,H,I)、徳島県(B.C,D,,F,G,H,I,J)

8冊所蔵 北海道(A,B.D,F,G,H,I,J) 、宮城県(A,B,D,E,F,G,H,I)、山形県(B,C,D,E,F,G,H,I)、三重県(A,B.D,E,F,G,H,I)

7冊所蔵 茨城県(A,B.C,D,E,F,G) 、長野県(B.C,D,E,F,G,H) 、京都府(A,B,D,E,F,G,H)、和歌山県(B,C,D,E,F,G,I,J) 、広島県(C,D,F,G,H,I,J)、沖縄県(A,B.C,D,E,F,G) 、長崎県(B.D,E,F,G,H,I)

6冊所蔵 秋田県(B,D.E,F,G,I) 、岩手県(B.D,E,F,G,H)、福井県(B.C,D,E,F,G) 、千葉県(A,B,D,E,F,G)、神奈川県(A,B.E,F,G,H) 、静岡県(A,B.C,E,G,H) 、兵庫県(A,B.D,F,G,J) 、岡山県(B.C,E,D,G,H) 、香川県(A,B,E,F,G,H)

5冊所蔵 群馬県(D,F,G,H,I)、大阪府(A,B,D,E,F) 

4冊所蔵 岐阜県(G,H,I,J) 、熊本県(C,D,F,G)、鹿児島県立奄美(E,F,G,I

3冊所蔵 福島県(A,G,I)、島根県(B,F,G)、福岡県(B,E,J)、佐賀県(B,D,G)  

2冊所蔵 栃木県立(F,H)、栃木県立足利(G,H) 、茨城県(A,B)、新潟県(F,G)、愛知県(A,B)、大阪府(A,B

 

 A 日本近代製糖業の父台湾製糖株式会社初代社長鈴木藤三郎  

B 報徳産業革命の人 報徳社徒鈴木藤三郎            

C 二宮尊徳と日本近代産業の先駆者鈴木藤三郎 

D ボーイズ・ビー・アンビシャス―クラーク精神&札幌農学校の三人組と広井勇 

E 砂糖王鈴木藤三郎―氷砂糖製造法の発明―  

F ボーイズ・ビー・アンビシャス―米欧留学篇  

G ボーイズ・ビー・アンビシャス―新渡戸稲造の留学談・帰雁の蘆  

H 報徳記を読む

I ボーイズ・ビー・アンビシャス―札幌農学校教授・技師広井勇と技師青山士-「紳士」の工学の系譜

J ボーイズ・ビー・アンビシャス 内村鑑三 神と共なる闘い ― 不敬事件とカーライルの「クロムウェル伝」 

 

 

 クラークの手紙-札幌農学校生徒との往復書簡-

佐藤はクラークへの手紙(1877.10.21)で「新入生〔第2期生〕の大部分が毎聖日〔日曜日の礼拝〕に出席しています。その二人の学生がすでにあの契約に署名した」と喜んで知らせた。しかし翌年二月十四日に早くも「契約からの脱退者」が出たことを「涙を流して」手紙を書く。メンバーの一人が誓約を破り酒を飲み、学校も集会における祈りを禁じる。校内のキリスト信徒の集まりが学校外から警戒の目で見られるようになった。信徒の行動は慎重に、祈りも「秘か」になる。「契約」の署名者が第一、二期生だけで、その後の署名はないのは、署名者脱退の衝撃と学校(「人々が私たちはクリスチャンだと気付くことこそ役人が特に恐れている」)の注意から新入生への積極的働きかけを自粛したのであろう。佐藤は、初めのメンバーのうち三名が「契約」から名前を除いてくれと願い出たとクラークに告げる。佐藤は彼らを「哀れな罪人」「みじめな人たち」「暗黒の中に堕ちた」と非難する。クラークは答える。「天国の希望を捨て、自然という素晴しい書物と、恵まれた環境のもとで学びうる書物の中の書物を通して神が示された天啓に対し目をつぶってしまうとは私は信じたくありません」「彼らのために祈り続けましょう」「信ずる者の間での誓約違反や、その他の誤ちに関して、君は忍耐強く慈悲深い態度を皆に示して下さい」「私たち全員がいかに弱く、世の中の誘惑、即ち肉欲や悪魔に支配されやすいかを覚えておくべきでしょう」ここには生徒を信頼し続ける、教育者としてのクラークの姿がある。そして「学生の地位を守り、役人になることが重要です。君が高貴な、愛国心の強い従順な市民だと支配者に信頼を抱かせるよう努力しなさい」と助言する。また神学的な教理の論議は避けるよう勧める。一八七七年十一月十一日の佐藤あての手紙では「役に立たない神学的な教理及び信条について論議は避けるほうがよいでしょう」。翌年八月十一日の手紙には「キリスト教についての専門の教師はむかえずに、君が始めたことをそのまま進めていきなさい・・・イエスを教師とし、見本として聖徒たちに与えられた信仰に堅くあり続けてください」と励ます。佐藤は模範的な学生生活を送り、優秀な成績で卒業し、農業と化学の科目はトップだった。佐藤はクラークに第一期卒業生全体の写真を送る。「農業と化学の立派な成績おめでとう。キリスト教徒としての人格に私がとても信頼をおいている君が、第一線の学者となったことはまことに喜ばしい。このことにより君は仲間や政府の役人たちへの影響力を強めることになりましょう」と、クラークは喜びの手紙を佐藤に送った。

クラーク精神(Clarkii Spiritとクラークの札幌農学校での教育を称したのは内田瀞である。クラークは内田への一八七七年八月十九日の手紙に、昨夜ボストンから帰ると、内田からの手紙と農学校の米人教師ペンハロー教授や第一期生大島、田内からの手紙が届いていたと記す。クラークは帰米後も生徒達と手紙で交流し、「イエスを信ずる者」の信仰が永続し、生徒が「人々がどうしても神を称えずにはいられなくなるよう、君の光を輝かせ」るように願い、信じた。一八七八年八月十八日の内田あての手紙では「私が日本で過した日々は私の人生の最も幸せな日々でありました」。一八八〇年十月九日の手紙には「君のいう『クラーク精神(Clarkii Spirit』がいまだに君の内に宿り、すべての貴い大目的にむかって君を活発で熱心な仕事にかきたてていることを知って、喜びにたえません。日本でたった一年の間に神の摂理のうちにゆるされて成し遂げた私の仕事は、私の生涯のうちで最も興味深く、重要にみえる・・・・あの年は楽しみ実りに満ちた日々の連続でした」。

内田は答える。「『イエスを信ずる者』の歴史が読まれる時には、いつでも先生のお名前が大きく聳えます。なぜなら先生は種を蒔いた方なのですから」。まさに内田が預言したとおり、「そうなった!」クラークの名前はその精神とともに大きくそびえている。





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最終更新日  2014年11月23日 14時47分58秒
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