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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
フェリシモの本社があるのは、兵庫県神戸市。そう、阪神大震災で被害を受けた都市です。避難所暮らしの辛さを知っている社員たちは、東日本大震災後すぐに物資を自発的に集め、東北へ送りました。また、東北を支援するためのプロジェクトにも取り組みはじめました。 そのうちのひとつが、海の仕事を失った石巻のお母さんたちにセーターをリメイクしてもらい、その商品を販売する企画です。 商品は好評でしたが、この企画に関わった児島永作さんは、「数人のお母さんたちに仕事を依頼し、お金を渡して終わるのではなく、その次につながっていく活動がしたい」と考えたそう。きっかけとなったのは、フェリシモの名誉会長が主催している勉強会でした。
勉強会で、二宮尊徳が困窮した農村を次々と復興させていった話を学んだんです。なぜそんなことができたのか?いくつかのポイントがあるんですが、そのうちのひとつが「報徳金」という基金制度です。 農家は高利貸しへの借金の返済に苦しんでいました。利息が高いため、返しても返しても借金がなくならない悪循環に陥っていたんです。そこで尊徳はまず、農家に無利子でお金を貸して、高利貸しに全額お金を返させました。 希望を持った農家はがんばって働き、10か月かけて尊徳に借りたお金を返します。借金地獄から抜け出せた農家は尊徳に感謝して、「何かお礼がしたい」と申し出ます。 尊徳は、「それでは、あと2か月分だけ同じ金額を私に下さい。あなたのような人を5人集めれば、次の1人を救うことができるから」と答えたそうです。 誰かに救われた人が次の誰かを救う人になる、そういう仕組みなんですね。それを聞いたときに、「うわー、内職お願いしただけで満足してたらあかんわ」と思いました。
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最終更新日
2014年12月20日 21時28分30秒
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