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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
エピローグ(講演会その後と『報徳論』)
岸衛門への訓(おし)え―二宮金次郎の教諭で農民がどのように精神変革を遂げたか―は、『報徳記を読む第二集』のテーマに掲げた。 第二集においては、『報徳記』巻の二のほか、『報徳論』、さらに『報徳本教・青木村治蹟』を収録した。 第二集を作成するにあたって、川口市の〇〇氏に著書の引用のお願いをしたところ、了解のお葉書をいただいた。 そこには一つのメッセージが書き込まれていた。 「そしてお願い一つ。〇〇様のテキストとなされている『報徳要典』もご研究、論じて下さい。・・・尊徳先生の真姿のご本です」。 そこで、森町で「『報徳論』を読む会」を開催し、第二集に全ルビ付きの『報徳論』を収録した。 〇〇先生からは「若い〇〇さんのまわりに集まって下さる方々が真物の二宮尊徳、報徳思想と実践のあり方を目覚めさして下さるお力を持っておられます。ありがとうございます。フレーフレー」という力強いエールをいただいた。 〇〇先生は強い言霊のパワーをお持ちのようで、元気づけられる。 刊行した『報徳記を読む第二集』を〇〇先生に送ると「『報徳記』第二巻の詳細、そして大文字による総ルビ印刷、感激感謝の書です。そして私のお願いの『報徳論』に対して、皆さんで真正面からお取り組下さり前文解説から、後文解説まで有り難うございます」と綴られていた。そしてさらに重い課題も記されていた。「けれどもう少し相馬の殿様が『報徳論』と『報徳記』とを陛下へ献上なされた明治十四年十一月という時期から翌十五年一月十五日発布の「まつらわぬ者共を打ち平らげ給い高御座(たかみくら)につかせ給う」という軍国日本の未来を予測、「天道自然」に対しての「人道作為」の開祖天照大神と、その道に従い勤めた「農工商民の勤勉の日本を」の願いを皆さんに知らせて下さい。」 それは単に過去の二宮尊徳の受容に対する批判だけでなく、二宮尊徳の政道論が、日本がこれから世界に未来に果たすべき役割までも指し示しているということを意味する。 それは前東北大学名誉教授〇〇先生からの『報徳記を読む第二集』呈上のお礼のハガキにも同じことが記されていた。 「『報徳論』も併せて勉強されましたことは意義があります。この書は尊徳と富田が現実政治と格闘するなかで練り上げた政道論書で、為政者が「安民」のために仁政を施すべき責任を「人道作為論」に立って説いたものですが、明治に入り、旧中村藩主相馬充胤が『報徳記』とともに天皇に献上したものの、却下されてしまいました。ここに、明治政府がどのような観点から尊徳と報徳思想を危険視したがが端的に示されています。『報徳記』とともに『報徳論』を精読することは真の尊徳の思想を理解する上で不可欠ですので、それを実践され、敬服の至りです。」 〇〇先生のお言葉に、『報徳記を読む第二集』に『報徳論』を収録した意義が端的に余すところなく説かれている。 「報徳本教青木村治蹟」はおそらくはさらに数十年後にここに収録した意義が明らかになることであろう。 〇〇先生から「これは日本の宝ですね。よく作って下さいました」とお礼のメールをいただいて感激した。 「報徳記を読む第二集」は、『報徳記』と『報徳論』を精読するための本として、後から来る世代に、そして世に広めるため作成したものである。「報徳本教青木村治蹟」は二宮尊徳の生のメッセージが書き込まれている。 この書が「日本の宝」であるゆえんである。 ここに諸先生の励ましを記録して心から感謝します。 「報徳の教えが世界に広まることにより真正の文明の実を見んことを」、 これが鈴木藤三郎が報徳全書の献納の願文に託した願いである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年12月21日 05時32分49秒
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