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〇〇君へ

東井義雄詩集（探求社刊）に

妻　ひょっとして　これは　私のために　生まれてくれた

女（ひと）ではなかったか　あんまり身近に　いてくれるので

きづかずにきたのだが

という詩が載っています。

そうした思いで


「〇〇と妻と　理想の夫婦愛が　実現出来ました　感謝します」

と毎朝唱えれば、

自分の言葉を一番近くで聞いているのは自分の耳であり

耳から入った情報が人間の無意識を形成していく

すなわち自分の発した言葉どおりの人生を送るのであれば

そういう夫婦関係を築くことができるのです。


二宮尊徳先生は四つの道を提唱されました

天地の道　親子の道　夫婦の道　農業の道

これはお互いにお互いを喜び益する道であって

すべてこの4つの道にそって実践できれば間違いがないと。



東井先生　奥様の足の裏を揉んでください

　ああ、この女は町に生まれ　大事に大事に育てられ　よめ入りしたそのころは　かわいらしい足の裏をしていたにちがいない。
　山の中のお寺に嫁（とつ）いできて　毎日毎日　けわしい山道を　たぎぎをせおって　山道いっぱいに　広がっている岩を　すべらないよに　指の先　力を入れて　ふみしめて　何十年もしているうちに　こんな足の裏になってしまったのであろうか
　はたけのことを見ようともせず　出歩いてばかりいる　亭主（ていしゅ）にかわって　はたけをたがやし　こやしを運び　
そうこうしているうちに　こんな足の裏になってしまったのであろうか
　
ああ、苦労をかけたな

と　思ったその時に

ああ、この女は私のために生まれてきたのかもしれぬなあ　と

胸のうちが　なにやら　いっぱいになってきて

思わず知らず　心からおがむ　気持がおきてきて　

奥様の足の裏を　ていねいに　もんであげたということだ。