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2015年03月28日
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兵庫県の神戸市教育委員会は27日、JR兵庫駅南東の「兵庫津遺跡」(同市兵庫区)で進む発掘調査で、戦国時代末期に築かれた兵庫城の天守台跡とみられる石垣が見つかった、と発表した。築城を指示した織田信長が、西国進出の拠点としたことを裏付ける貴重な遺構という。発掘調査で天守台跡が明らかになるケースは極めて珍しい。

 この調査は昨年2月、同市中央卸売市場本場跡地(約2万5千平方メートル)で始まり、今月末に終わる。

 天守台とみられる石垣は約18メートル×約4メートルを確認し、高さは3~5メートルと推測される。実際の石垣はさらに広く、天守は11メートル×13メートル程度だったと考えられる。

 石垣は二重構造。底に「胴木」と呼ぶ木材を敷き、重みで天守が部分的に沈むのを防ぐ技術「胴木組」を採用している。胴木は9本見つかり、信長が考案したこの技術としては、国内最古級という。

 石垣が二重である理由は(1)築城中に情勢が緊迫し、本丸、石垣を拡張する必要が出てきた(2)強度を保つため、石垣の外側にさらに石垣を造り補強した-のいずれかという。

 石垣に詳しい考古学者森田克行さん(64)は「当時最先端の胴木組という技術を用い、強固な城を築こうとした。信長が中国攻めの拠点として重視した証し」とする。現地一般公開は28日午後1~3時。小雨決行。兵庫津遺跡発掘調査事務所TEL090・2352・5613

(藤村有希子)


【兵庫城】1580(天正8)年、織田信長の命を受けた家臣池田恒興が築城。敵対する荒木村重が治めた花熊城(花隈城)を解体し建築資材に使ったという。江戸期には尼崎藩の支庁、幕府直轄領の出先機関として活用。1868(明治元)年には最初の兵庫県庁が置かれたが6年後、新川運河の開削で本丸の大半が姿を消した。周辺では町屋群や堀などが見つかっている。

 

 

  日本にキリスト教を伝えたスペイン人宣教師、フランシスコ・ザビエル。教科書などに掲載されている有名な肖像画が、神戸市立博物館(同市中央区)の所蔵品であることはあまり知られていない。同館は2015年度、展示方法を見直す検討会の中で「神戸のザビエル」のアピール策も話し合う見通しだが、乗り越えがたい“壁”が立ちはだかる。ザビエルが姿を見せるのは、1年に60日以内と決まっているのだ。(小川 晶)

 国の重要文化財「聖フランシスコ・ザビエル像」。同館は「桜ケ丘銅鐸(どうたく)・銅戈(どうか)」(国宝)のほか、「南蛮屏風(びょうぶ)」(国重文)に代表される南蛮美術、古地図など計約7万点の所蔵品を誇るが、知名度はザビエル像が随一だ。

 背景には、ザビエル本人の認知度の高さがある。07年、小学6年生約1600人を対象にした国立教育政策研究所の調査で、42人の歴史上の人物と業績を結び付ける問題を出したところ、ザビエルの正答率は98・2%に上り、卑弥呼に次いで高かった。その肖像画として、多くの教科書などで同館のザビエル像が使われている。

 だが、絵画が印象に残っても、なかなか神戸とつながらない。06年、同館がザビエル像を所蔵していることを知っているか「市政アドバイザー」に尋ねると、6割近くが「知らない」と答えた。12年には「口ひげまでくっきり見える」を売りに、ホームページに高精細画像をアップしたものの、劇的な効果はなかったという。

 同館は15年度、集客力の向上を目指し、有識者らによる検討会を設けて展示方法などを見直す方針を決定。ザビエル像のPR策も話し合われるというが、文化庁の「国宝・重要文化財の公開に関する取扱要項」に縛られる。光による退色、劣化を防ぐため、公開は年2回、延べ60日以内と定められている。

 さらに、知名度や文化財的価値の高さから、全国の施設の貸し出し依頼が相次ぐ。今年も3~4月に長崎の博物館で公開が決定。その分、神戸で活用できる期間は短くなる。

 市立博物館では近年、年1回の企画展のときだけお披露目されている。担当者は「60日の制限はかなり厳しいが、日本の宝だから仕方がない。どのように展示を工夫できるか、検討会でアイデアを集めたい」と話す。

 【聖フランシスコ・ザビエル像】江戸初期に日本で制作されたとみられる洋風画(縦61センチ、横48.7センチ)で、作者不詳。キリシタン大名高山右近(うこん)の旧領だった大阪府茨木市の民家で1920(大正9)年に見つかり、神戸市の資産家で南蛮美術のコレクターだった故池長孟(はじめ)氏が購入。51年、「南蛮屏風」「織田信長像」など約7千点のコレクションとともに同市に寄贈した。光輪を付けたザビエルがキリストを見上げて胸を熱くしている構図で、口から流れるラテン語は「主よ、充分に満たされています」との意味という。






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最終更新日  2015年03月28日 06時17分57秒



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